記号としての「ワーケーション」を超えるために
2021年7月夏、「ワーケーション」は多くの場面で記号として消費されています。提供者側も参加者側も、各プログラムの中身や充実性ではなく「ワーケーション」という記号を消費し、満足しているような光景をしばしば現場やメディアを通して目にすることがあります。
関西大学社会学部メディア専攻松下慶太教授(以下:松下教授)によれば「ワーケーション」という言葉は、2010年代に旅をしながら仕事をするデジタル・ノマドたちが使っていた言葉です。明確な定義はありませんが、日本では2017年頃から