10回目の結婚記念日によせて
こんばんは。みきたにし☆です。
月日の経つのは早いもので、気が付けば、今年は結婚10周年になります。
そこで、思ったことをチラホラと。
わたしの時代の結婚観
わたしが若かった頃は、まだ「結婚するのが普通」みたいな風潮でした。故郷が田舎なのもあってか、「結婚して一人前」「孫の顔を見せるのが親孝行」みたいなプレッシャー、もちろん、ありました。
現代みたいに「ひとりでいる選択肢」があったのではなく、「結婚できない人が1人でいる」みたいに考えられていた感があります。
さて、本題です。
独身時代と何が変わったか
大学進学とともに1人暮らしを始めましたので、結婚したことによる、もっとも大きな変化は……
家に人がいる
これです。
「ただいま」「おかえり」「おはよう」「おやすみ」と言った日常会話を繰り返す相手が常にいるのです。これは不思議な感じでした。とても新鮮でした。
こんな言葉のやり取り、「平凡で幸せなこと」って感じます。
結婚したらすぐに夫婦になれるわけではない
簡単に言ってしまうと……
小学校に入学したての子は幼稚園児と変わらない。それと同じです。
わたしも、新婚当初は、食事を大皿で出すか、個別に盛るかだけで軽くケンカになりました。ほんと、くっだらないことでケンカってできるもんなんですよ。
「夫婦」とは、じっくりと時間をかけて、醸されていくもの、そんな気がします。
結婚はゴールではなく種目変更でしかない
「結婚すること」を目標にしていたら、「結婚」はゴールになるかもしれません。それでも、「いったんゴールテープを切りました」という状況にすぎません。
独身から夫婦にかわることは、言い換えれば、「サッカー選手がフットサルに転向した」「バレーボール選手がビーチバレーに転向した」ぐらいの感覚でイイと思います。
あれこれ言いましたが「結婚は新たな生活へのスタート」ってことです。
今までやってきたことが通用するときと、通用しないときが出てきます。
どんなに好きで結婚しても嫌いになることがある
「好きになれたってことは、嫌いにもなれる」ぐらいの認識でかまわないとすら思っています。
たとえば、好きで結婚した相手でも、ずっと一緒にいると「腹が立つ」「いやだなと思う」ことは、あります。仕方がありません。
それを自分の中にため込んでしまい、もう我慢できないほどになって、「もうダメ!ムリ!」って大爆発するのか……
ちょっと腹が立っているけど、まだ冷静に話ができる時に、きちんと相手に伝えていくか……
わたしは「言葉」で伝えることにしたし、「言葉」でちゃんと言ってくれるように頼みます。「夫婦」といえど、伝えない気持ちは伝わりません。たまに伝わったらラッキーなんです。
いつか会えなくなる日が来る
旦那ウザいって思っていませんか。妻がめんどうくさいって思っていませんか。
そんな相手でも、ガチに会えなくなる日が来るんですよ。
さっき買い物に出かけた夫(妻)が、数十分後、何事もなく帰ってくることを「当然」だと思うのは「油断」です。
わたしと夫は歳の差があるので、たぶん、何事もなければ夫に先立たれる感じだと思います。
わたしは毎朝、(これが最後のお別れになるかもしれない)ぐらいの気持ちで夫を見送っています。だって、何があるか分からないじゃないですか。自分が外出中に……という可能性だってゼロではありません。
「ただいま」って声が聞こえてくると、うれしくなります。
愛情を持続させるのに有効なのは「工夫」だと思っています。
幸せも不幸せも自分の思い込みひとつ
わたしはもともと、思い込みが強いたちです。だからこそ、プラスに思い込むように、自分を仕向けました。
夫に腹が立ったら、「ツッコミを入れて笑いに変える」とか、そんなこともしています。
そういう工夫の上に成り立っている「幸せ」だとしても、わたしにはプラスになっています。
なんだかんだ言って死んだら終わる人生ですから。幸せに生きる義務があるぐらいに思っていいと。
結婚はしたほうが良いか
どっちでもよいと思います。
わたしは結婚して良かったです。面白いです。「好き」だけでなく「面白い」と思えそうな相手と結婚したので。
いや、夫に対して腹が立つことはありますし、彼が何を言いたいのか、したいのか分からないことも、多々あるんですけど。分からない時には分からないって言います。だって分からないんだもん。
でも、たまに、びっくりするほど息がぴったり合うことがあります。
ちなみに血液型でいうと、O型とAB型なので、血液型占い的には最も相性が悪いとされている組み合わせです。
その点でも、チャレンジングな選択でした。
おまけ
わたしがもしずっと独身だったら。やたらプライドが高くて、頑固で、融通がきかなくて……そんな人になっていたかもしれません。
「夫婦」は、もっとも近くにいる「他人」でもあります。
なかなか円滑にいかないことの多い夫婦間のコミュニケーションを通じて、わたしは若い頃よりも「冷静に考える力」「相手の考えを想像しながら客観的にとらえる力」「相手の良いところに目を向ける工夫」といったものが身についてきたと感じます。
だって「頭に血が上ってカーっとなった状態」じゃ話し合いにならないし、
「主観的になってばっかりいたら平行線」だし、
「相手のダメなところばっかり見てたら、ただもうイヤになるしかない」じゃないですか。
相手も自分も不完全な人間なんですから。
こんなことを思うのでした。
ながながとお付き合いいただき、ありがとうございます。
創作以外の文章は別アカでと思ったんですが、こちらで下書きしてたので、そのまま投稿してみました。(>人<;)
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