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ビジネス英語のアップデート

出版社の国際部で仕事をしていた7年前と現在では仕事の仕方が大きく変わっていることに突然気づき、数日前から余暇時間にビジネス英語に特化したYouTube動画を見たり、流したりしています。

資料はほぼデジタル、ミーティングはZoomやTeamsが当たり前、議事録だって会議を録音・録画しておいて後でまとめられる時代です。それに対応した言い回しが生まれていてもおかしくないし、実際に生まれています。

私は過去に同じ出版社の国際業務を2度やりました。最初は1980年代後期。海外との連絡は国際電話とFAXだけ。そのため、朝は米国、夕方から英国の駐在員と連絡を取る日々でした。

日中は内線で編集部に連絡事項を伝え、その返事を編集部に聞きに行っていました。ただ、編集部のあるビルと国際部のあるビルが離れていたため、デスクにいないことが多く、総務から「携帯電話、持たせるぞ!」とよく言われていました。ええ、あのショルダーバッグみたいなヤツです。断り続けましたよ、当然。

今のようにメールを投げておけば返事が来る時代ではなく、すべて人力。内線で伝えるため、聞いた聞いていない問題も頻発していましたね。特に〆切間際で絶賛修羅場中の編集者の記憶装置はほぼ壊れていましたから。

それと比較すると、2度目の国際業務は楽園でした。メール連絡がメインのため、海外との時差がほぼ気にならない。また、メールという記録媒体のおかげで聞いた聞いていない問題が発生しない。さらに担当編集者が複数いても連絡はメール1本で済むのです。

これはビジネスだけでなく、海外在住者の取材にも言えることで、かつては電話取材がメインでした。私が初めてSkype取材したのが2012年12月なので、それまでは国際電話での取材ばかりだったわけです。時差の関係で真夜中の2時3時とか、朝方5時とか平気でありました。

デジタルで音楽制作する人が増えた頃から、電話取材やSkype取材よりも、メール取材を選択するアーティストが増えた気がします。「質問を送ってくれれば時間のある時に回答して返すよ」と。

音声の場合、自分の発言を確認するのが難しいのですが、テキストであれば、文章を読み返しながら言いたいことを明確にできます。特に表現を仕事にしている人たちは、自分の発言をコントロールしたい思いが強いので、メール取材は願ったり叶ったりだったはず。

話が脱線してしまいました。ビジネス英語に戻しましょう。

音楽業界だからなのかは分かりませんが、国際部時代に海外の企業やマネージメントに連絡する場合、初めてのメールでも日本語のメールほど丁寧ではなく、フレンドリー寄りの文章がほとんどで、こちらが丁寧に書いても相手から来るのはフレンドリーな返事というのが常でした。

あと、要点を明確にして、相手が飽きない程度の長さにするように気を配っていました。日本人は長いメールを書きたがりますが、忙しい人には拷問にすらなります(笑)。すぐに「この人はこれを求めている」と分かるのがベスト。挨拶の後に要点を箇条書きして結ぶスタイルがけっこう便利で、相手からも好評でした。

ビジネス英語で使用する現代的な言い回しや単語などを丁寧に説明しているYouTubeチャンネルがNAOMI CHANNEL WORLDさん。この方は説明もお上手だし、発音も素晴らしいので、ぜひ参考にしてみてください。

私もビジネス英語のアップデート、がんばります!


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