ぽっきょくてんのグッズがないので作った
はじめに
恋愛、友愛、憎愛。
様々な感情が5Gと共に飛び交う昨今、私はひとつの仮説に辿り着いた。
作る事だ。
聞いた事がないだろうか。
世間の男女の間では子作りという行為があるらしい。
愛し合った男女が到った結果、子どもが産まれる。
ならば、無機物を愛する私からは何が産まれるのだろうか?
前置き
「ぽっきょくてん」というキャラクターをご存知だろうか。
可愛いの権化、天下の一品こと、さんりおに所属するキャラクターだ。
かわいい。
すごくかわいい。私はシミュラクラ顔(ほとんど点だけで構成されている顔のこと。造語。)が大好きなのだ。
しかし、ぽっきょくてんの魅力は見た目のポヨポヨさではない。
この貧困さである。
彼の貧困さは生活だけではなく、知力もなのだ。
彼の魅力に取り憑かれた私は、ぽっきょくてんのツイートに縋る生活を始めた。
そんな生活を続けて、1年ほど経った。
まっっったくもってグッズが販売されない。
おかしい。
今までの女性向けソーシャルゲーム経験で考えると、ツイート画像を流用したグッズが1ツイートにつき2、3種類出ている筈。
同時期に登場したキャラクターたちと抱き合わせでシールのひとつやふたつ販売されているかも、と探したがなかった。
さんりおってボランティア団体だったの?
ポタクは悩んだ。
キャラクター業界にとっては普通のことなのだろうか。
でも、かつての経験から、グッズが出てないという事実の妙な違和感が拭えない。
「その画像のグッズ何回見ればいいの?」って叫ばせて欲しい。
抱き合わせで集まった他担のグッズを担当の誕生日に送りつけたりしたい。
ランダムグッズに舌打ちしながらメルカリを巡回したい。
ここで冒頭に戻る。
つまり、私はぽっきょくてんのグッズが欲しい。
すなわち、作るしかない。
これ、愛。
序章〜練習〜
私はぽっきょくてんを作るべく、ニードルフェルトを買った。
練習用にキーウィとオオサンショウウオも買った。
キーウィは一目惚れした。
オオサンショウウオは井伏鱒二氏の山椒魚が好きだから選んだ。
アザラシのを流用してぽっきょくてんを作る算段だ。1から材料を用意するより、揃ったものの方がいいと思った。
とりあえず、キーウィから作ってみる
出来た。
興が乗ってキウイの化け物まで作ってしまった。
その分キーウィの分のフェルトが足りなくなって焦ったが何とかなった。
この後はオオサンショウウオも作る予定だったが、本命のぽっきょくてんを作る前に飽きてしまいそうなのでもう作っちゃお。
ニードルフェルトの方は大体覚えたし。
本題〜グッズ作り〜
作り出す前に設計図を作ろう。
買ったフェルトキットに設計図が同封されていたので、それを参考にしつついい感じに描いていく。
参考画像を探してて気づいたが、ぽっきょくてんは横顔を描かれていない。
それ故、横から見た図は想像で作るしかない。
幸い、上から見た絵はあったので、幅感は大体わかった。
これを元に作っていく。
ベースが出来た。
正直、全然完成が想像できなくて不安。
フェルトが足りるか否かが一番不安。
大丈夫かコレ。
全然うまくできる気がしない。
作ってて思ったけど、この部分どうなってるの?
どこから凹凸が消えてるんだ。
ていうか上から見ても凹凸があるってどういうこと?
とりあえず手と足を作ってみた。
う〜〜ん。
なんだろう。なんか違う気がする。
というか、やっぱりフェルトが足りない。調子に乗ってベースを大きくしすぎてしまった。
本体の羊毛も今までと違って毛が長くて上手くまとまらない。
ぬいぐるみっぽくてかわいいは可愛いんだけどな…。
う〜〜〜〜〜〜ん。
フェルトを買い足した。
ちいかわのニードルフェルトキットが売ってたので衝動買いした。嬉しい誤算だ。
本体に使ってたフェルトが売ってなかったので、このフェルトで作り直してみる。
大体のパーツと表面の処理をした。
これをくっつけていく。
横のちょみちょみは後からつけた方がいいと気づいた。
なんか違う。
模写と作った写真を重ねてみた。
なるほど、もっとずんぐりむっくりしてるのか。
修正していこう。
もう顔も作っちゃおう。
フェルトが足りなくなってちいかわから少し拝借したのは内緒だ。
なんだこのパチモン感……
かわいい。
正直、出来は良い。
けど違う。
これはぽっきょくてんではない。
顔のパーツが大きすぎるのか。
小さくした。
心なしか童顔な気がする。もう少し上か…?
コレだ!!!!
少しパーツが大きい気がするがまぁ及第点だろう。
思ってた10分の1くらいの顔のパーツで焦った。
これ以上小さく作ろうもんなら私の中の蛮族の血が暴れ出してしまう。
よし、これにスカーフをつけて…。
…そのスカーフどうやって巻いてんの?
できた!!
同じ柄のスカーフがなかったので似たような柄を買ってきたけど、めちゃくちゃいい感じだ。
後ろはこんな感じ。
私は裁縫が出来ないので、スカーフのとんがり感は裁縫上手せんせいになんとかしてもらった。
もちろん肉球も忘れずに作った。
終わりに
いかがだっただろうか。
伊達に数十年jpgだけを愛でてきただけあって、満足のいくものができてよかった。
愛、それは創造。
それでは私は、次の愛を作りにベットへダイブします。
参考
購入したもの
H440-001-101 アクリルファイバー アクレーヌ(15g)
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