【栄養】「食べすぎたから運動してカロリー燃やす」は摂食障害に片足突っ込んでる
摂食障害と聞くと、なんだかオオゴトというか、他人事というか、「私はそこまで酷くないから関係ない」と思う人も多いでしょう。
でも入り口は、みんながよく口にする「食べすぎちゃった〜、運動してカロリー燃やさなきゃ」くらい身近なものだったりするんです。
◆Disordered Eating(乱れた食事)という概念
日本語では表記される機会は少ないですが、英語で摂食障害(Eating Disorder)を表現する時に「摂食障害まではいかないけど、食事との関係があまり良好でない状態」Disordered Eatingの説明を付け足すことがよくあります。
Disorderedとは、order(規律の取れた)をdisで否定している単語。食事が乱れている状態を指します。
その傾向はこちら
このリストを見て、ハッとしませんか。
「私は極端なダイエットまではやってないわ〜」って思う人もいるかもしれませんが、低炭水化物ダイエットやファスティングなどの流行ダイエットも、この極端カテゴリーに含まれています。普通の食事ではない”特殊な”方法だからです。
自分自身が片足突っ込んでいたり、身近な友人で思い浮かぶ人はいるのではないでしょうか。
これらの程度が酷くなると摂食障害。その予備軍のような人たちはみんなが思ってる以上に身近にいるのです。
◆食べるために動こうとする考えは危ない
食べ物は、カロリーで燃やしてプラマイ0になるようなものではありません。人間が人間として活動するために必要な栄養源です。
「食べすぎたから運動しよう」思考が危ないのは
が集約されているからです。
人は食べるから動けるのであって、食べたいから動くのは歪んだ食欲です。
食べるのが好きなのはいいこと。運動をすると、たくさん食べていても体型が維持しやすいのも事実です。「たくさん食べたいから運動しなきゃ」という考え方になるのも分かるけれど、その考えに縛られるがあまり、たくさん食べることが罪悪感になっている人は気をつけてください。
運動するためのモチベーションの出どころが健全じゃないかもしれません。
◆情報をえらぶこと
こうした不健全なモチベーションを助長する可能性があるので、私は「カロリー収支を抑えれば痩せる」系の情報はオススメしてません。
自分の身体や食欲をコントロールする上で大切な栄養・ストレス・ホルモンといった要素を無視した方法だし、短期的に結果を出すために楽しんで食べることを犠牲にするリスクがあります。
カロリー計算だけでコントロールできちゃうくらい人間の身体が単純に出来てたら、ダイエット失敗する人なんて生まれないじゃないですか。人の身体はもっと複雑にできているし、人間には心もあります。
運動しないと食べ物を心から楽しむことができない人は、自分の思考がいつ、どこで、どの情報から生まれたものか考えてみましょう。本当にその考え方で心も身体も輝く方法を選択できているかな。
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