【栄養】レコーディングダイエットがおすすめできない理由
誰かから「記録を取ると、今の自分のことが確認できるからやった方がいいよ」って言われたことありませんか?
食べた物をノートに書いたり。口に入るものを写真撮ったり。体重を毎日測って記録したり。食べた物のカロリーまでアプリで記録したり。
「記録するといいよ」って、人生のどこかで絶対だれかが言ってくる。全然フィットネスやってない親戚のおばちゃんとかも言ってくる。それくらい一般人に広がっている体重の管理法です。
いわゆる『レコーディングダイエット』と呼ばれる類の方法なのですが、現場で働いてる私には一体全体なんでそんなに普及してるのかさっぱり分かりません。
「こんな苦しい方法がオススメなわけあるかい!!」とすら思うわけです。
◆向いてない人
レコーディングダイエットは、向いていない人の方が圧倒的に多いです。
向いてない人がやると、心が暴走します。
普段食べたい気持ちを抑えているのに、記録しなきゃいけないばっかりに、食べることへの意識が増加してしまうから。ただでさえ食事のことが頭から離れなくて苦しいのに、さらに食事が生活の中心になってしまいます。
このタイプに待っているのは『やけ食い』
押さえつけ続けた気持ちのタガが外れて、ちょっとした気持ちのつまづきで転がり落ちるように暴走します。
また、体重を1日何回も計らないと気が済まなかったり、200gの増減で一喜一憂してる人も、向いてません。そんなに体重計の数字に人生委ねてしまうくらいなら、記録なんて取んない方がずっといい生活送れます。
◆向いてる人
私が見ていて向いているなぁと感じるのは
・日記、お小遣い手帳、スケジュール帳系の記録を細かく続けるのが難なくできてしまう人
・グラレコとかデータ入力とか細かい作業が好きな人
・インスタにお弁当の写真毎日あげても苦に思わない人
・血圧を朝晩忘れずに測って記録することを苦に思わない人
・淡々と数字や事実を客観的に見ながら追える人(弁護士、税理士、経理とか)
などですね。超ピンポイントですけど、なんとなく分かるでしょうか。
ハタから見たら「よくそんなの続けられるね!」と思うことを楽々とやってしまうタイプの人たちです。
◆レコーディングきっちりする意味ある?
記録を取るのが上手にできるからって、結果が出やすいわけでもないんです。
カロリー表示には『20%の誤差』が認められています。つまり、きっちり記録して計算ができたところで、20%の誤差はあってもおかしくないということ。
消費カロリーだって、自分の年齢・身長・体重を元に統計データを使って消費カロリーを”推測”しています。科学の技術は実数値をぴったり当てられるほど発達してるわけでもないので、きっちり計算したって誤差があります。(ましてや家庭用機器やアプリ程度のもので誤差無しは考えられない...!)
記録すること自体が好きならいいけど、正しさを求めるなら、こんな足元ガタガタの方法に対してそこまでの熱量を割く必要はあるのかなあ、と思ったりしてしまうわけです。
◆面倒だなぁと思うならやらない
お気づきかもしれませんが、私は思いっきり『向いてない人』です。専門家たちにレコーディングを何度も勧められて、その度に超絶大失敗していたタイプ。
当時は「こんなだらしないの私だけだ」と思っていたけど、この10年フィットネス業界にいて気付くのが『レコーディングダイエットは、合う人、合わない人がキッパリ分かれる』ということ。性格や職業の特徴すごく出る方法だし、合わない人の方がむしろ多いです。
だから、面倒だなあ、嫌だなあ、と思うならやらない方がいい。続かないのは、だらしないからではなく、やる気が足りないからでもなく、努力が足りないからでもなく、気持ちが弱いからでもありません。ただ、やり方が合っていないだけなんです。
数学が得意な人がいれば苦手な人もいるように、記録取るのが向いてる人もいれば、向いてない人もいる。それだけのこと。
もっとあなたに合った方法も他にたくさんあるので、このやり方に固執しないようにしましょうね!
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