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1/5(水)は豊洲市場2022年マグロの初セリ!今年の最高値はいくら?

みなさんこんにちは。ミキキートスの庭野です。本日は豊洲市場マグロの初セリついてお話させて頂きます。


まずは基本となる知識をおさらい!

豊洲市場の初セリっていつ?

豊洲市場の初セリは、毎年1月5日と決まっています。2022年は1/5(水)ですね。これは豊洲市場だけではなく、東京都内の市場は皆同じ日に営業をスタートします。

気を付けたい休開市日

よくある誤解として、市場は毎日開いているというものがあります。実は、年末年始を含め、市場には休市日というものがあるので注意が必要です。

リンク名が分かりづらく表示されていますが、上記リンクが豊洲市場をはじめとした、東京都中央卸売市場の営業日を確認することが出来るカレンダーとなっています。任意の年を選択し、カレンダーを見て頂くと、年末年始を除くと主に水曜日と日曜日・祝日が休市日であることが分かります。仕入れに行かれる方はもちろんですが、見学や食事に行く観光客の方も、休市日に訪れると何もすることが出来ませんのでご注意ください。なお、新しい年の休開市日は毎年10月頃にアップされます。

過去にはいくらで競り落とされてるの?

さて、話は少し脱線しましたが、ここからが本題です。豊洲市場は2018年10月に開場したばかりで、初セリは今年で4回目です。豊洲移転前の築地市場のデータも併せて知っておく必要があるかもしれません。ここでは過去のトップ10をご紹介したいと思います。

まずは10位~4位を一挙に

第4位 7,420万円(2017年築地) 212kg キロ単価:35万円 

第5位 3,645万円(2018年築地) 
405kg キロ単価:9万円  
※築地市場移転前の最後の初セリ
第6位 2,084万円(2021年豊洲) 208kg キロ単価:10万円  
※コロナ禍で行われた初めて初セリ
第7位 2,020万円(2001年築地) 
202kg キロ単価:10万円   

第8位 1,400万円(2016年築地) 
200kg キロ単価:7万円

第9位    736万円(2014年築地) 
230kg キロ単価:3万2千円

第10位    638万円(2003年築地) 
228kg キロ単価:2万8千円
*産地はいずれも青森県・大間産

ご覧頂いた通りですが、4位までの中に億越えはなく、下は600万円台から上は7,000万円台となっています。ちなみに普段マグロが競り落とされる金額は高くても1本500万円くらいという話もありますので、4桁になった時点で相当高額なご祝儀相場であることが分かると思います。

あと、これも勘違いされがちなことですが、マグロのセリはキロ単位で金額を競っていきます。「5千万!」「5千100万!」みたいな感じではなく、「2万!」「2万5千!」みたいな感じだと思ってください。その金額にマグロの重量をかけたものが競り落とした金額となります。

TOP3の発表

それでは、気になるTOP3をご紹介していきたいと思います。

第3位 1億5,540万円(2013年)

第3位 1億5,540万円(2013年築地) 222kg キロ単価:70万円
出ました!ついに1億越え!
この年、このマグロを競り落としたのは有名なお寿司屋さん【すしざんまい】の喜代村ですが、競った相手が香港資本のすしチェーン店ということで、大きくヒートアップ!なんとキロ単価70万円まで高騰。その結果初の億越えにして、4位の7,420万円にダブルスコア以上の差をつけての決着となりました。そして、築地時代の最高額となっています。

第2位 1億9,320万円(2020年)

第2位 1億9,320万円(2020年豊洲) 276kg キロ単価:70万円
2020年の1月と言えば、ダイヤモンドプリンセス号でコロナが…と騒がれ始めた頃だったでしょうか。この年は私も豊洲市場の初セリを見学しに現地に赴いていましたが、まだコロナウィルスは遠い異国の問題で、影響は皆無だった為、活気もありましたし、結果として史上2番目の高額での取引となりました。

ちなみに、ご注意頂きたいのは、初セリで高額なマグロのセリが行われる場所は見学者通路からは見えないところになります。一目見ようと、沢山の人が見学に訪れますが、下の写真を見て頂ければ、いかに無理ゲーであるかがご理解頂けるのではないかと思います(笑)

中央上部右側にスマホのような物を高く構えた女性が見えるが、
あのカメラの先で高額なマグロのセリが行われている。
手前に見える頭が見学者の頭。

第1位 3億3,360万円(2019年)

第1位 3億3,360万円(2019年豊洲) 278kg キロ単価:120万円

豊洲市場が2018年10月に開場して以来、初めての初セリということもあり、ご祝儀価格も大高騰!なんと、2位の1.5倍近い3億3,360万円もの高値が付きました。キロ単価も2位の70万円を一気に更新して120万円!車が1台買えるくらいの金額になってきました。

ちなみに、お寿司1貫あたりに直すとなんと2万2千円にもなるそうです。1泊2日の旅行が出来ちゃいそうな金額でびっくりですね!ただ、もちろんこのマグロを使ったお寿司を2万2千円で販売するわけではありません。部位にもよりますが、たとえば大トロは1貫398円(税別)など、通常価格で食べることができるということで「そいつは縁起がいいや!」とばかりに、沢山の人がすしざんまいに殺到するということなんですね。

仕事始めの後とはいえ、ワイドショーではすしざんまいの社長がでずっぱりになってこのマグロを紹介しますので、とてつもない宣伝効果があると思います。個人的には3億3,360万円でも十分元が取れるくらいの宣伝になっているのでは?と思います。

2022年一番マグロの初セリはいくら?予想は?!

さて、歴代のセリ落とし金額をご紹介してきましたが、2022年の初セリは一体いくらでマグロが競り落とされるのでしょうか?

個人的な予想としては5,000万円前後ではないかと考えています。

この数字の根拠ですが、昨年2021年はコロナウィルスの影響が強く、過去最多の新規感染者が毎日のように更新されて1都3県での緊急事態宣言も発出されようかという中で、すしざんまいの喜代村が1番マグロのセリの落札を控えました。その結果、落札額も歴代6位の2,084万円に落ち着きました。

2022年の初セリも、引き続きコロナ禍であることには変わりないのですが、

①緊急事態宣言やまん延防止措置が発出されていないこと
②ワクチン接種等が進み、重症化のリスクが低減されたこと
③2022年中にコロナ禍が収束するという兆しがあること

この3つの要素から、どかーんと大きな金額こそ付けられないものの「今年こそは景気よく行きたい」という気持ちも入り込んで、5,000万円くらいになるのではないかという予想です。もっとも、セリは競争相手があってのものですので、今年も競争相手がいない場合には、前年同様の低い金額にとどまる可能性もあります。

毎年高額でマグロを競り合う関係として知られる、すしざんまいの木村社長とやま幸(ゆき)の山口社長のコメントと、市場関係者の予想金額がネットニュースで次のように紹介されていました。

「おいしいマグロを一生懸命に販売している。お客さんや従業員に幸せになってもらい、世の中が良い方向に進むよう頑張らないとね」と木村社長。

<中略>

山口社長は「競りが過熱するほど、漁師の判断を鈍らせる危険があり、無理をして海に出れば事故につながりかねない。やり過ぎはよくないとお客さんに伝えている」。一方で「値段と価値はお客さんが最終的に決めること。お祭りなので盛り上がるのは良いことなんじゃないかな」と一定の理解も示した。

◇2022年の「一番マグロ」は…  

2022年新春の初競りで一番マグロはいくらになるのか。市場関係者に予想を尋ねた。新型コロナの新たな変異株の影響などが心配されることもあり、最高値が「前回(1匹2084万円)並みか、それを下回りそう」との見方が多い。一方で「人流が戻って消費が持ち直してくれば、4000万円くらいにまで上昇するのでは」とみる向きもある。景気回復を願い、さらに高額になればいいと話す関係者もいた。

2022年のマグロ初競りはどうなる? 「一番マグロ」の両雄に聞く
時事通信社 1/1(土) 10:08配信

さて、皆さんは一体いくらくらいになると思いますか?
午前6時前後には発表となりますので、ぜひその前に予想金額を決めて、ニュースで答え合わせをしてみて下さいね♪

おまけ

マグロのセリ 20倍速タイムラプス動画

豊洲市場クイズ初級編♪ 3択10問

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