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愛媛で経営者向けリトリートを実施する理由
こんにちは、伊達実紀です。
愛媛県宇和島市在住、東京と宇和島の2拠点生活を
しています。
さて、ご縁をいただいて、森の国Valley(愛媛県松野町)を運営する株式会社サン・クレアと弊社COTOVIAにて、経営者向けリトリートを開催することになりました。
ここでは、私個人がなぜリトリートを実施するに至ったのかをお伝えしたいと思います。
自然の力を借りて、経営者層を癒し、意識変容をお手伝いしたい
私は、これまで20年以上、東京を拠点に企業や地方のアイデンティティ構築、ブランド戦略、クリエイティブに従事してきました。企業や大学、地方の魅力を掘り起こし、従業員や顧客、関係先と共創する進め方を大切にしながら、理念やブランドを築き、存在意義や理念の明確化をサポートしてきた職業柄、意思決定者に近い立場の方と直接お仕事をさせていただき、経営者の在り方、ビジョン設計やマインドの扱い方の相談にもお受けして参りました。
一方、私個人も高野山、比叡山、熊野古道、戸隠などでの山岳修行、禅体験や瞑想プログラムへの参加、伊勢神宮をはじめとする日本の神道、自然信仰などの学びを経て、企業家の心の持ちようや自己探求を重ねてきました。ある頃から、あらゆる答えを外側に求めていた自分に気づき、自分の内面と向き合い、自分の生きる軸を立てることが大切であると思うようになりました。
「企業も個人も、外側に起こる様々な事象は内側の状態や顕在化していないものも含めた意識が引き起こしている。それぞれの最適解は内側に全て存在し、それらに自覚的になりこう在りたいと意図することから、外側の世界が変わっていく」ことに行きつきます。企業の望ましいイメージ、世界観、アイデンティティを創り上げる専門家として、企業の在り方を探求してきた結果、経営者個人の人生に重ね合わせて気づいてきた視点です。
長年の不妊治療を経て42歳で第一子を出産。神秘的な出産体験とコロナ禍が重なり、仕事観や人生観が変わり、2023年春より愛媛県宇和島市に移住し、生活比重を愛媛に置きながら、現在、東京との2拠点生活を続けています。
そして愛媛で、株式会社サン・クレアが主催する「ママとこキャンプ」に子供と一緒に参加し、森の国Valleyの場の力と細羽社長はじめスタッフの皆さんの生き方に魅了され足を運ぶようになります。私自身が、自然に近づくことで、たくさんの感覚、感性、創造性がひらきました。自然のそばで生まれ育った幼少期の記憶、子どもの頃に感じていたことを思い出し、自分自身の大切なこと、これからの未来に創り出していきたいことなど、想いとアイデアが泉のように湧き出てきました。
東京へ戻ると、目の前の売上をあげることに追われながら、世間からは社会的評価や責任を求められ、疲弊している経営者の皆さんに会いました。そして、家族や家庭、自分と向き合う時間を後回しにされている現状もありました。ビジョンを描きづらい現状、大切なものを愛し癒せる心の余裕がない状況にさらされているのは、会社の規模を問わず、今、日本の社会課題であり、経営者が抱える「経営課題」だと思います。
私自身が、自然の力を借りて癒され、心身の健やかさを取り戻し、Awe体験を
通じた自己変容・自己成長の最中にあります。
Aweとは、例えば、オーロラを初めて見た人が「おお!」と自然の雄大さや美しさに感動する体験から、小っぽけな自分を感じて、湧き出てくる感情や感覚のことです。Awe体験とは、大自然や宇宙、音楽や絵画などの芸術、異国の旅、憧れの人との出会いなどで、自分の身体的な小ささを感じて抱く、深い感動や畏怖畏敬の念で、最近、脳科学やポジティブ心理学で注目され、心身や脳に良い影響を与えるだけでなく、人生における意識の変容や自己成長の機会につながるとされています。
特に都会で日々闘っておられる経営者の皆さんに、ここでの素晴らしさを分かち合いたい、一緒に自然体験をして得た気づきや叡智を共有したい、そして私の生まれ故郷愛媛に一般の観光とは異なる形でAwe体験をしに来てほしいと思うようになり、リトリートの企画に至りました。
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経営者の意識変容が、望む未来を創るのに不可欠
先行き不透明なVUCA時代と言われる現代、経営者は事業成長の実現と意思決定の一方で、持続可能性や社会貢献、利益追求と社会的責務という、一見すると相反する課題に対応することが求められ、未来への指針を見出すことが非常に難しい環境にあります。それでも、組織を率いる経営者として、これらの責任を果たしつつ、顧客や社員、地域社会と向き合うには、経営者自身の志に「軸」を持つことは欠かせません。また、経営者の心のありようは、会社の状況に反映します。
一方で、Appleの創業者スティーブ・ジョブズなど海外の経営者が禅や東洋思想を学び、瞑想を取り入れ、自己の内面を深く探求する動きや、大手企業が解決に明確な答えがない問いに向き合うための「アート思考」や「デザイン思考」を教育プログラムに取り入れているのも、経営者やリーダーが個人のウェルビーイングやマインドフルネスを高め、不確実性の中で新しい可能性を見出す力を養うためです。
経営者層が日常の喧騒から離れ、自然という最も純粋な環境の中で心身を癒し、自身と深く向き合う時間を提供します。自然の中での体験や内省を通じて、経営者が持つ本来の感性や創造力を呼び覚まし、時代の変化に柔軟に対応する力を育むことがリトリートの目的です。また、これまで気づかなかった視点や可能性に触れ、曖昧で混沌とした現実の中で、今後のビジョンを描き直す機会につながることを願っています。
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ビジョンクエスト・リトリート開催への想い
自然が教えてくれる、ワタシに出会う旅
森と自分の呼吸を”感”じるひと時を共に過ごしませんか?
深い森を歩き、肌をつたう雨が木や葉に降り注ぎ、根から滴り落ちる水が、土から渓谷へ、川へと流れ、霧がやがて雲へと変わっていく瞬間を目の当たりにしたとき、地球の壮大な循環の中にいる小っぽけな自分、たくさんの生きものたちと共存し合う尊さを深く感じました。今は、落ち葉や枯れ葉を見ても、湿っぽい土を香りを感じても、微生物やそこから育まれる生命の循環を感じ、すべてが愛おしく思えます。
森の国Valleyで、自然の叡智から人間の可能性や自分の純粋性を思い出し、普段の忙しさの中で見失いがちな『本来の自分』と再びつながる大切さを教えてくれるAwe体験。ここでの気づきは、仕事や人生の中で新たな意味を見出すきっかけとなります。自然の力を借りることで、人は自分の中にある本来の能力や感覚を取り戻し、優しく美しい世界を共に創り出すことができると確信しています。このリトリートを通じて、経営者の皆さんが、森林で癒され、心から望む大切な何かを思い出すお手伝いをさせていただきたいと願っています。
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感性をひらく・源とつながる・志をたかめる
ビジョンクエスト・リトリート
自然は”センス・オブ・ワンダー”の美しい世界にあふれています。自然の中を歩くだけで、心も体もリラックスして、穏やかになり脳が休まります。思考する日常から、意識や感覚を澄ます時間を持つことで癒されます。
最近ポジティブ心理学で注目されている「Awe体験(大自然や宇宙、芸術、尊敬する人など、手の届かないような悠久なものを前に、感動や畏怖畏敬の念を持つこと)」は、心身や脳に良い影響を与えるだけでなく、個々の人生における自己意識の変容や成長につながるとされています。
足摺宇和海国立公園 滑床渓谷は、最後の清流と呼ばれる四万十川の原流域にあります。深い森に囲まれ、清流が流れる渓谷には、古代からの巨石や磐座も残っている場所でもあります。まさに大自然の中でのAwe体験から多くの気づきを得るのに最適なところです。
「ビジョンクエスト・リトリート」は、人と自然が調和する営みを大切にする地域コミュニティー「森の国Valley」にて、自然と共生する暮らしの日常に触れ、「あめつちの心」に近づくAwe体験や様々なビジョンワークを通じて、経営者が自分の源とつながり、感性をひらくことで、内側から変容し、意識を進化させて、志を高めていく機会となる助けになることでしょう。
森の国Valleyの皆さんは、自然と共にある暮らしを実現しながら地域蘇生に取り組み、一人ひとりの個性を輝かせてByNameで生きています。四万十川源流の恵みに感謝し、あめつち(天地)の声に耳をすませ、地球と人が健康に生きる社会を目指す
思想や姿勢に触れることが、経営者の皆さんにとっても、企業経営の在り方、人財育成について、ウェルビーイングや循環経済について、様々なことを考えさせられる体験となると確信しています。
一方で、天然のうなぎが上流でとれるような四万十川の源流域においても、地球温暖化や人間の都合による環境破壊の現状を知ることができます。経営者の立場で日本の森の実態を見た時に、社会貢献やサステナビリティの本質について、気づかされることも多いです。
本リトリートを通じて、経営者が自然に近づき自分と向き合う時間を作り、人生の使命や目的に意識を向け、社会に新たなイノベーションや価値共創を起こし、あらゆる生命に優しく美しい地球を次世代に残していくことを目指しています。
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参考図書
本リトリートにご興味・ご関心のある方に推薦したい本をご紹介します。
センス・オブ・ワンダー
レイチェル・L. カーソン (著), Rachel L. Carson (原名), 上遠 恵子 (翻訳)
Awe Effect
人生に喜びをもたらす「Awe体験」の効果
カトリーン・サンドバリ (著), サラ・ハンマルクランツ (著), 喜多代恵理子 (翻訳)
リジェネラティブ・リーダーシップ
「再生と創発」を促し、生命力にあふれる人と組織のDNA
ローラ・ストーム (著), ジャイルズ・ハッチンズ (著), 小林泰紘 (翻訳)