
夢のことだま もうひとつのプロフィール
マガジン・夢のことだまは、アートセラピーと心理学、夢の学びの振り返りとしています。
人生でもっとも時間とお金をかけたアートセラピーと心理学、夢の学びを書き起こして、誰かのためになれたらうれしく思います。
〜はじまりはアートセラピー〜
ある雑誌の『アート✕心理学』に目が止まった。アートでは食えんが定説だが、そこに心理学をかけたアートセラピストという資格のキャッチコピーだった。すでに20年ほど前のことだ。当時は2校か3校しかなかったアートセラピースクールの体験会にすべて申し込んだけど、最初の1校に決めた。
明確には思い出せないが、代表の男性がホワイトボードを使いながら心理学、心の話をした。
そして「心理学に興味を持つ人の心はズタズタボロボロ」と言ってホワイトボードに描かれた心を表したハートを切り裂くように黒いペンをぶつけた。
そのとき、ここなら解ってくれるかも、ずっと探していた何かを見つけられたような気がして、その瞬間ここに決めた。
〜Study〜
ユング心理学を土台に、アートセラピーの実技と理論について半年、もう少し掘り下げて自己を臨床対象にして心理療法を半年、修了試験に合格するとアートセラピストの認定資格がもらえる。
週末の土日、月2回というと回数が少ないように感じるが、その間に宿題あり、グループセッションありで、それなりのボリュームだった。
このときの宿題のひとつが夢の記録で、グループセッションでは、その夢について分析した。
こうして、私の日常に夢のスペースが確保された。
〜アートセラピストの資格を取得して〜
無事に修了してアートセラピストの資格を取得した。研修生として授業をサポートする制度があったが、残念ながら試験はパスできず、そのまま卒業することになった。
人生というのは上手く出来ていて、研修生になれなかった代わりに、アーツコーディネーターという別のアートセラピーの認定資格講座を見つけた。こちらは精神科医が中心に企画された講座で、アートセラピーすべての領域について学び、異なる領域のアートを組み合わせたワークができるようになることを目的としていた。だから、アートの複数形のアーツ、それを組み合わせてファシリテートするから、アーツコーディネーターということだった。
アートセラピーをはじめて、漠然とアート=想像と創造と表現を楽しむアート、そしてアートをツールとしたコミュニケーションを楽しめるようなクラスをやりたいと思っていたので、この講座に飛びついた。
ここでは夢は扱わなかったので、夢に関する講座を探しまくった。そして見つけたのが、イタリアのユング心理学研究所の正式トレーナーがファシリテートするドリームワークだった。
このワークが夢との交流の土台になる。
引き寄せの法則という考え方がある。当時は自分の関心が向いていたこともあると思うが、時代が癒しブームだったことも手伝って、ドリームワークの他にもアメリカのエサレン研究所からファシリテーターを招へいしたワークショップや表現アートセラピー、ダンスセラピー、声のワーク、臨床現場の先生方の講座からインド好きな人が主催する瞑想、ダマイラマの講演など宗教色のあるものまで参加した。
自己啓発系、精神、心理系、スピリチュアル、世界の宗教概要、神話に聖書に日本書紀、脳科学と広範囲に読み漁り、心の問題は宗教にたどりつくんだなと思った。
なんだか怪しい感じを醸し出しているかもしれないが、一般的な日本人がそうであるように特定の宗教信仰はない。
神社もお寺も観光参拝する。
ユング心理学では無意識という言葉を使う。意識の自分に対して、無意識というもう一人の自分だ。
夢はこの無意識が、意識になにかを伝えるために見せていると考えるのだが、仏教においても『夢中夢』という言葉があって夢が自分の現実を後押ししてくれるという意味らしい。
ユングという西洋と仏教という東洋で、おなじような意味あいの考え方があることになる。
本記事および今後の記事についても、あくまでも個人的な経験に基づいた見解を記するものであり、学術研究あるいは臨床結果に基づくものではないことを書き加えさせていただきます。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。