タル博士に教わる「ハピネス」
先日、YeeYさん主催のスペシェルセッションに参加しました。「ハーバードの人生を変える授業」の著者でもあるTal-Ben Shahar(タル・ベン・シャハー)博士がUSからオンラインご参加の特別講座。
Zoom越しとはいえ初めてタル博士にお目にかかれ、とっても聞き取りやすい英語で話してくださっていて、本当に感動的でした。
タル・ベン・シャハー博士について(イベントニュースページより)
ハーバード大学で受け持った「ポジティブ心理学とリーダーシップ」のコースには、1学期で1400名(ハーバード全体の2割)が殺到。イスラエル、米国、シンガポール、インド等、世界中の企業で組織的行動のコンサルティングも行う。クライアントに、シェル、イスラエル・コーポレーションズ、アヴィモ・エレクトロ・オプティクスなど。アラブ・イスラエル紛争の公平で率直な理解を促進するためのデビッド・プロジェクトを共同設立。同プロジェクトで考案したカリキュラムは、米国とイスラエルの100以上の大学で採用されている。2019年4月、2019年12月にそれぞれ来日し、ワークショップへ登壇。生活や職場、企業経営などの現場で実践することを念頭においた講義は、多くの人々に影響を与えた。2020年6月にはオンラインスクール「Happiness Studies Academy」日本版リリースを控える。
途中、なぜか涙がポロポロ。でも、タル博士がおっしゃていたように
「人間らしくあることを認め」「流れ出る想い(涙)を留めず」
痛みのパイプラインを閉じてしまうと、幸せも閉じてしまうことになるから、
・泣きたい時は泣く
・自分のことを周りに話す
・書く
のが良いそうです。
Open-up, Share and sometimes Expose
ありのままの自分を出して感謝とGivingも忘れずに。強くあらなきゃとか、元気でいなきゃとか、大丈夫って言ってなきゃとか、ずっと強いしっかりした自分でいる必要は無いのですよね。
ネガティブ感情をブロックすると幸せもブロックすることになる
SPIRE モデルについて
タル博士の考え方に、Wholebeing/ホールビーイングというコンセプトがあり、それは人として、全体としてのウェルビーイングを意味しています。人として全体としての幸せを5つの要素に分けて考えて、その一つ一つを大切に見つめながら生きていくと人は「ハピネス」に近づける。
◆ Wholebeing: SPIRE Model(幸せの5つの要素)
✔ Spiritual Well-being
✔ Physical Well-being
✔ Intellectual Well-being
✔ Relational Well-being
✔ Emotional Well-being
それぞれのウェルビーイング向上を意識するためには?
以前受けたフィードバック講座からも学びがあり自分なりにこう解釈しました。
S:Spiritual / スピリチュアルウェルビーイング
つまりは魂の健康ですね。自分の心幹を持つ、ブレないことを目指す。
マインドフルネスや心理的柔軟性でいう「いま・ここ・私」に集中して、
不安を軽減、思いやりを向上、より幸せな脳、免疫系の強化ができるといい
不安や独りよがり等頭を悩ます事にとらわれない。
ささやかな幸せに気づき、その時間を大切にし、自分らしくある。
P:Physical / フィジカルウェルビーイング
運動、睡眠、食事、リラクゼーションを心がける
定期的に出来てるか、気を付けているかを自分に問いかけてみましょう。
私は特に睡眠と食事に問題があるので意識していかねば、ということで
まずは小さな変化から。今年から早めに寝ることを心がけ始めております。
I:Intellectual / インテレクチュアルウェルビーイング
組織の中での心理的安全性を高めることや、ディープラーニング。
例えば、音楽・文献・自己・アート・自然などにエンゲージする。
知性があるかどうかじゃなく、その知識をどう活かせるかが大事ということ。
私は、好きな映画や音楽について語る。今までと同じく発信し続ける。
R:Relational / リレーショナルウェルビーイング
人の特性を3つに分類すると、Giver, Taker, Matcherがいる。
Giver(他者志向型)であり続けることが幸せがだが、自分を犠牲にしてばかりのGiver(自己犠牲型)ではいけない…なるほど!
自分にもGiveすることが大事!本当にそうですね。
Caring for others based only on your sacrifice doesn’t last. Caring must also feed you (by Dalai Lama)
「大事な人にエネルギーを集中、有限であるという前提のもと過ごしたい人と過ごし、見返りを求めず、与えるだけ与える。それが人生のウェルビーイングを高めることになる」そうです。
たまには大事な人に手紙を書いてみよう、と思って。それも時々続けてみよう。
E: Emotional / エモーショナルウェルビーイング
Positiveな感情とNegativeな感情、両方あって良い。
悲しみを止めると、喜びが止まるから、そしてネガティブな感情を否定すればするほど苦しみは増すから、どのような感情も否定せず、受容してあげよう。
そして、感謝をとにかく忘れない。
まずは、今日の感謝、を毎日書き留めてみることから始めてみます。
とういうことで、このSPIREモデルの視点から自分にできる小さな変化をつらつらと書き留めてみました。
小さな変化を継続させることが大きな変化に繋がる
小さなことでも意識して継続できると、いつか大きな花になる。本当に人生は積み重ねですね。
タル博士は最後にこうおっしゃってました。
「最も大事なのは、今ここで得る学びを未来にどう活かせるか、活かし続けれるかです」と。
肝に命じておこう。ずっと未来まで。