DESIGNART研究所 Day5 「ビジネスで使える独自性を見出す」ユニークさと直結するアーティストの価値
DESIGNART研究所。計8回のプログラムの5回目(7/27)です。
午前にBEAF&ONBD 斯波さんの講義で、午後にお題を元にしたワークショップ。
事前課題
「美術館での企画展の構想を書き出す」
割り当てられた美術館で、自分がしたいテーマの企画展のアイディアを箇条書きで構わないので考えてきてください。
割り当てられたテーマは
Musée de la Chasse et de la Nature (パリ、狩猟美術館)
での「ビバ・オリンピック」展
パリのギャラリー地区にある素敵な剥製だらけのこの美術館は、昔から果敢に現代美術を取り入れてきたが、パリオリンピックの今年、勿論彼らもそれをテーマとした展示を企画中。そんな彼らがやったら面白い動物とスポーツの関係性を語るユニ ークな展示を考えてほしい。
→動物と人間の能力比較をするという意味で、馬術と鹿の障害物回避、ペンギンとスノーボードの技、バスケと鷲の広い視野、テニスとチーターの反射神経、猿の木登りとスポーツクライミングの技など考えました。
講義
アーティスト業界の構造(ギャラリスト、アートフェア、オークションハウス、アーティスト、クリエイター、企業・個人のコレクター、美術館、キュレーター、トリエンナーレ、アート評論家、メディアなど)や現代アートはオリジナリティ重視・ユニークさ重視などを学びました。
例えば、イタリアルネッサンス時代のラファエロの婦人画。
右手の指輪の位置が少しおかしいと思うのですが、当時は階級などによって、身につけれる指輪の数、位置が決まっていたそうです。この時代のアートは、パトロンの意向ありきで、描かれるものや価値も決まっていました。
葛飾北斎も時代によって評価が変わるように、アートは希少価値、完成度、影響力によって、価値が変わるとのこと。
新時代に求められるアート
独自性、文化的価値、社会性、皆が見るべき価値があるか
愛されるアート
クレイジー、最高なアイディア、もちろん完成度
①誰よりも先にやる(そしてその事実が認知されるように)
②実行力
例)マルセル・デュシャン 便器=アート
ジェームズ・タレル 天井をぽっかり ユニークな作品 完成度の高さ
金沢21世紀美術館や、直島 地中美術館、新潟 光の館などの作品は、とっても素敵です。
リクリットのパッタイアート
ワークショップ
自分たちのアーティスト・グループ名や展示タイトル、具体的にどんな展示にするかを真剣に議論。実際にこんな展示があったら見てみたいです!