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続く非随伴経験

Learned Helplessness(学習性無力感)とは、アメリカペンシルバニア大の教授、APA(アメリカ心理学会)会長のマーティン・セリグマンが提唱した説で、幾度も自分の行動が結果に繋がらない経験していくうち、次第に何をしても無意味だと思うようになって行き、たとえ結果を変えられるようなシーンでも自分から行動を起こさない状態になる事。

自身の行動が結果に繋がるかどうかを”随伴性”と定義されるが、行動と結果の随伴性が認知出来ないと人間は無力感にさい悩まされる。

学習性無力感の状態に陥ると、次は成功するかもしれないという期待や、再度挑戦してみようという気力を持てなくなる。

8/25日本海リーグ第31回戦、試合前は台風10号の影響による雨が降ったり止んだりの空模様だったが、試合が進むに連れ、真夏の暑い日差しがスタンドに差し込む野球日和に変わる。

無風。
試合中は最高気温27℃と、ここ数週間続いた殺人的暑さから解放される。

それでも富山GRNサンダーバーズは3安打無得点、0の数字がスコアボードに並ぶ。

1回表、1番佐野大陽選手がフォアボールを選び、ノーアウトで出塁するも、後続のバッターは左飛、二ゴロ、中飛。

佐野選手、4打席3四球を選び、1番バッターとしての役割は果たす

5回表、先頭バッターの石橋航太選手がレフト前ヒット、0-4とビハインドに反撃の狼煙を上げるも、後続は三ゴロ、三ゴロ、右飛。

石橋選手、鋭いスイングで好調キープ

6回表、ワンアウトから今釘勝選手が右中間を抜けるツーベースヒット、しかし後続は左飛、左飛。

今日の公式戦は石川県民応援スペシャルデーと名を打たれ、スタジアム観戦は来場者オール無料、全国各地から選手達のご家族、ご親戚、関係者が大勢来場しており、NPBのスカウトの姿もちらほら見えていた。

良い所を見せようといつもより力んでしまう心理も、理解は出来る。

しかし直近4試合、3安打1得点、3安打0得点、9安打1得点、3安打0得点と続くと、今日の試合で見せされた”力味”が原因だとは、到底考えられない。

行動が結果を伴わないような経験、非随伴性経験がこうも続き学習性無力感から脱却するには、随伴性経験、すなわち成功経験を積み重ねる事。

練習場で一球でも多くバットを振り、快音を響かせる事。

明日は練習休養日の筈だが、まさに今20時でも駐車場で屋上で、月明かりの中、バットを振っているか。

明々後日、阪神タイガースとの交流戦でその結果は、如実に現れる筈。

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