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地球の歩き方Platウズベキスタン

青の国ウズベキスタンの旅行本。
旅行スポットからおいしい食べ物、そして言葉まで詳しく載っている。


ウズベキスタンとの出会い

唐突であるが、私の仕事は、日本語教師である。
技能実習生の入国後講習を担当しており、通常ベトナム、カンボジアからの実習生を担当することが多い。
しかし、2022年に入り、突然ウズベキスタンからの実習生が入国後講習を受講することになった。

慌てて教材を探したわけだが、ないないない…
『みんなの日本語』ならあるだろうと思ったが、語彙訳しかない…
ないないない…

焦った私は、本屋さんへ出向き、旅行ガイドブックエリアを練り歩いた。

ウズベキスタンの日本語教育

これは、私もいまだによくわかっていない。
なぜならまだ行っていない国だからだ。

技能実習生の受入れに関していえば、2019年から受入れが始まったとのことで、まだ歴史が浅い。
ということは、送出し機関もできて間もないだろう…日本語教育もあまり発展してなさそう…と予想していたが、ビンゴだった。

慌ててウズベキスタン人の実習生だけ取り出して、ゆっくりと授業を進めることにした。
その時、大いに役に立ったのは、この本だ。
「私はこの本を読みました」と言って実習生に見せたら、おお!と良いリアクションをしたのちに、YoutubeやGoogle翻訳を使って言葉を補いながら様々なことを説明してくれた。
(日本語の授業でGoogle翻訳を使うなんて、という批判は飲み込んで頂きたい)
私の授業において、一番大切なのは、自分の伝えたいことをどんなツールを使ってもいいから伝えられること、伝えようとすることだ。

この本を見せてから、私と実習生の距離はぐぐっと近くなった。

夜中にYoutubeを見てしまう

私が実習生に教えてもらった有名なウズベキスタン料理は以下の3つである。
①シャシリク(焼き鳥のような見た目の料理。牛肉や羊肉などを使う)
②プロフ(ピラフのような料理)
③ナン(大きいパン)

実際に②プロフは、実習生が作ってくれた。
かなり美味しかったが油がすごかった…ありがとう…。

②プロフは、大きい鉄のフライパン?鍋?のようなもので一気に大量に作る。
③ナンは、地面に窯があり、その壁にペタ!と生地を張り付けて焼き上げる。

この2つの作り方を実習生に教えてもらったのち、私は家でYoutubeで作っている様子を見た。
「プロフ サマルカンド」とかで調べると、永遠と作り続けている動画を見ることができる。
あろうことか、私はドはまりして、寝る前にプロフを作っている動画や、男たちが窯に体を突っ込んでナンを張り付けて焼き上げる姿を見てから眠るという習慣ができてしまった。

ちなみに、プロフもナンも、ウズベキスタンの地方で味や食材が違うようだ。
私のセンターに来てくれた実習生はサマルカンド出身だったので、サマルカンド風のプロフを作ってくれた。

旅行するためだけに使うのはもったいない

今回のできごとを経て学んだのは、ガイドブックはガイドブック以上の使い道があるということだ。
うちの実習生が企業に配属されて1年近く経つが、未だに連絡がくる。
それはきっと、このガイドブックを持っていたことで、「あ、ウズベキスタンに興味があるのかな?友好的なのかな?」と思ったのではないだろうか。
私ももし外国にいって、その土地の人が日本のものを持っていて、話しかけてきたら、とても嬉しく感じるだろう。
遠くの土地であればあるほど、喜びは大きい気がする。

まだ子供が小さいので今すぐウズベキスタンへ!とはならないが、ぜひ自由な時間が出来たらウズベキスタンへ行ってみたい。

サマルカンドの市場で、現地の人がプロフを作っている姿を見たい。

地球の歩き方編集室(2019)『地球の歩き方Plat23ウズベキスタン[サマルカンド/プハラ/ヒヴァ/タシケント]

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