自分とは考え方の異なる人から学ぶ
noteでも多数記事を書いていて、興味を引かれる内容の発信をされている方がいる。まだお若くて複数の飲食店を経営され、どの店舗も評判のお店のようだ。
事業家として成功をおさめ、店舗のデザインもオシャレ。その店舗は最近建築とかデザイン関係の何かの賞を受賞されたらしい。飲食店経営に関わる人からみたらその人は大変素晴らしく、目標にしたい経営者だろう。
そんな評判の飲食店に、最近行ってみる機会があった。あまり新しい飲食店を積極的に開拓しないみけ子にとっては、それは結構珍しい事だ。
何しろケチ(否、もったいなかったと後から思うようなお金の使い方をしたくないだけ💦)なので、新しいお店にはほぼ行かないから。飲食店は特に味やサービス、価格帯などチェックポイントが多数あり、それが全て合格点に達するお店は本当に少ないのだ。みけ子は文句垂れの面倒臭いヤツなんでね^^;
しかし、たまたまその近くに居てちょっとお腹が空いて、時間があってゆっくりしたかったとかの理由があり、その評判のお店(の一つ)に入ってみる事にした。
お店は階段を登って2階。人通りの多い通り道を見下ろす場所だった。
照明をやや落とした落ち着いた感じの店内。センスの良い家具が配置され、席の間隔はゆったり取られている。なるほど、評判になるお店だと納得した。
注文した飲食物も美味しかった。値段はやや高めだが場所柄の良さと丁寧に作られたことがすぐ分かるメニューでそれは納得だ。ゆっくり自分だけの時間を過ごすのにはちょうど良い値段だったと思う。適度な値段設定は客を選ぶ第一関門であるし。午後の一休みでコーヒーを楽しむ人で程よい入りの店内だった。
しかし違和感も無くは無かった。照明を意図的に落としてあるとは言え、本を読むのには余りにも暗い。(本や雑誌を店内に多数置いて「ブックカフェ」も売りにしているお店なのに)入り口付近の掃除が行き届いていない。店内の観葉植物がちゃんと世話されてない。椅子に置いてあるクッションが古びてへたっており清潔感がイマイチ。なんだかお店全体に清々しさがなく、空気が澱んでいる感じ。
そして、実はこのお店でダメ押し的にイヤだった出来事が一つあってね。みけ子は本を読みたくてこのお店に入ったのに店内がやたらと暗くって。席には小さな個別の照明器具があったんでそれを本を読むのに適する明るさに調整したのね。そしたらそのことについて、お店のスタッフから注意を受けちゃった。
お店のオーナーではなく、スタッフさんだったけど「それはお止め下さい」とはっきり注意を受けた。みけ子の周囲には他に客はいなかったし、その明るさが周囲に迷惑をかけることではなかったと思う。席を立つ時に元に戻すつもりでいたし。
お店の備品だし勝手に照明を明るくするのは、良くなかったかも知れない。でもね、自分の周囲がそれでパァ〜っと明るくなるような照明ではないのよ?わずかに自分がいる席の小さなテーブルの上が明るくなる程度の小さな照明。それを読書できる程度に明るくするだけでもダメだったのかなぁ?わざわざ注意をしに来る様な事だったのかしら?
落ち着いた良い感じのお店であることは間違いない。確かにファンも多いだろう。そのお店には、長くその場所で営業を続けていることの矜持のようなものも感じられた。
だけどみけ子は多分そのお店にはもう行かない。ゆっくり本を読める場所ではなかったこと。静かで落ち着けるが、あまりに客を選びすぎていること。自分はその店に合わない客であることがはっきり分かった。
多分そのカフェは大声で話す客などは、スタッフが注意して止めてもらうなどで、カフェの品格を保っているお店なのだろう。それはそのお店の営業方針なのだからそれでいい。たまたま行ってみた店が自分の感覚に合わなかっただけのことなのだ。
そうやって来る人を選んで、それでも営業には支障がなくお店を続けられている。それはオーナーの強い意志があり、それがオーナー氏が居ない時でもスタッフにきちんと浸透している。それってすごいよね。コロナ禍の昨今の飲食店事情を鑑みると、それでも複数のスタッフを雇って経営が成り立っている事も尊敬に値する。
今の世の中、みけ子が思う様な凡庸な考え方では飲食店を上手く経営発展させていく事は難しいのだろう。だからきっとこのお店の経営方針は間違っていないのだ。
自分には合わなかったけど、色々と参考になり勉強になった経験だった。そのカフェの営業方針で今後も長く営業を続けられるのか否か。これまでの実績はあるけれど、今後はどうなるのか。ちょっと野次馬的な興味を惹かれている。みけ子はイヂワルだわね(笑)
☆文中の写真は書かれている内容の場所とは違うお店で、イメージとして使用しました。