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【9/1】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『喪失の儀礼』(松本清張)

9月1日のウォーキングコース
名古屋駅ミッドランドスクウェア前(9:12)~笹島交差点~納屋橋~伏見~栄交差点~大津通南下~若宮大通(9:52) 

 今日はお休みでしたが、台風はこれから来るという(苦笑)。とりあえず雨は降ってなかったから今のうちにとウォーキングを済ませました。

 先日、『喪失の儀礼』(松本清張)を読了しました。昭和40年代中盤の設定です。たしか昭和45年が交通事故による死者が史上最高で交通事故の被害が多かったせいか、話中でも交通事故による死亡者が書かれてたり、捜査中の刑事が交通事故現場に出くわすなんて描写もされてました。そう、この時期から40年代後半までは交通安全啓蒙のCMがテレビでガンガン流れてたのを思い出しました。
 物語は名古屋と東京で殺人事件が発生する。どちらも被害者が医者(勤務医と個人医)で、同じ学会に出席していただけが接点で一見何のつながりもないように見えますが、それを刑事たちが地道な捜査で解明していくという謎解きメインの刑事小説でした。何度かドラマ化されているようで、ストーリーは刑事ものの王道といった感じです。僕も最後まで犯人が分からずに気が付くとどんどん読み進めてました。この辺りはさすが松本清張氏といったところです。これはネタバレになってしまいますが、「救急車で搬送されたけど病院でたらいまわしにされて手遅れで死亡」も一時期問題になったり、ドラマのエピソードになったりしましたね。ここでも時代を感じます。

 一人目(!)の殺人が、「手首の動脈を切って水の中につけることによって失血死させる」という昔のドラマでよく出てきた自殺や殺害の仕方でした。清張氏は法医学にも詳しかったですね。「失血死」というと氏のテーマでもある昭和事件史の『下山事件』他殺説が連想されますね。

 解説では「法医学入門」(八十島信之助)が取り上げられてました。僕も大学生の頃に読んで法医学に興味を持ったのを思い出しました。

 また、製薬会社と医者をめぐる癒着については、高橋晄正氏のコメントを取り上げてましたが、この時期に『薬 この危険な副作用―あなたは知らない』で読んだことのある作家だったのも懐かしかったです。

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