走るときのポイントは「反発」と「重心移動」
ランニングする際、意識はどこに向いているでしょうか。最近ではランニングフォームを改善しようと取り組むランナーが増えていますが、ほとんど書籍などで得た知識からイメージしているだけ。実際、本当にイメージ通り動けているか否かは、自分では分かりません。私はパーソナルレッスンで多くのランナーのランニング指導を行っていますが、写真や動画でランニングフォームを可視化してみると、ほとんどのランナーは「全然ダメだ…」と落胆されます。
ランニングフォームを改善するならば、やはり客観的にご自身の動きを見てみることが大切です。しかしそれでも、本当に改善できるのかは疑問が残ります。なぜなら明らかに走り方がイメージと違っていたとして、「どうすればイメージ通りになるのか」が分からないから。そこで独自に「もっと腕を振ってみよう」「蹴り出しが甘いな」なんて結論を導き出すのですが、これが大間違い。たまたまヒットすれば良いのですが、間違った改善策を講じれば、さらにランニングフォームが悪化してしまう恐れがあるでしょう。
では、どうすれば良いのか。居住地域やライフスタイルなどから、パーソナルレッスンのように第三者からの指導を受けられない方もいることでしょう。そこで最低限の知識として、“走る”という動きについて理解を深めてほしいと思います。そうすれば、少なくとも身体に負担の大きい無駄な走りからは脱却できるはず。今回はその基本となるポイントとして、「反発」と「重心移動」の重要性についてお伝えしていきます。
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