渡英。ロンドンへ。

インターネットが今のようにはない時代、スマホもない時代、旅行ガイドブックなどだけが頼りです。一応は行ったことのあるロンドン。厳しく不愛想で有名な入国審査を通り、とりあえずは入国。まだ1年分の学費は払っておらず、前期分だけだったので、学生ビザを認めてもらえず、入国スタンプの横にSTDと、Student(学生)であることをボールペンで手書きしただけの入国許可です。いまや、大量の荷物を抱えて、一体全体どのように空港から移動したのかなど記憶がありませんが、きっと地球の歩き方に書いてある通りに移動したのでしょう。あの時代にSNSがあったら、きっと何らか書いて発信していたのでしょうが、日記も手紙も書いてないので、初日のことはわかりません。通う語学学校は、日本大使館のそばにありました。つまり、中心部で安全な場所。最寄り駅はGreenPsrk.その場所も安心材料の一つでその学校に決めたのでした。滞在先はホームスティを希望していました。そうしたら、なんだか中心から離れたエリアの家を紹介されました。しかも、老夫婦の家で、ほとんど会話がない。これでは、語学の勉強にはなりません。学校にクレームし、次に紹介されたのは、学校からほど近い北欧出身の小柄な女性が家主の家。小さな男の子のお母さんでした。他にも2名ほど学生をステイさせてました。学校では、テストの結果、かなり上のクラスに入れられました。最初は聞き取りにくかったイギリス英語も、慣れると日本人には発音しやすいものだと思いました。最終的には、その学校の一番上のクラスになり、先生には、「二十年以上教師をしているが、Mikaほど発音の上手な日本人に出会ったことはない」とまで言ってもらえるほどに。小さい頃からネイティブの先生の英語教室に通わせてくれた両親に感謝!ヨーロッパ人の学生にも劣らない英語力を身に着けた、と自信をもって、夏休みを迎えたのです。夏休みは、もちろん、イタリアです!

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