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いちじくの木と紫陽花の剪定。
実家の庭にはいちじくの木があります。
子どもの頃はよく
ざるを持った母に誘われていちじくの実をとって食べていましたが
父が根元からバッサリ切っていたせいか?
いちじくの木はもうない……と思っていました。
ところが
2年ほど前に庭で草むしりをしていた時
ふと、大きな木に青い小さな実がついていることに気づいて
あら?もしかしてこれ、いちじくの木ちゃうん!?
と分かって
俄然、子どもの頃に食べたいちじくの実をまた見てみたい!と思ったのです。
お隣のおじさんが
「いちじくの木は強いけんなぁ。思い切って剪定した方がええよ。
家にノコギリあるんだろ?それで切ったらええわ」
というので、この冬の間に剪定することにしました。
ついでに、こちらも伸びすぎて花がボワンボワンについて乱れた紫陽花も
剪定して綺麗に整えることにしました。
今はいい時代ですね。
やったことのないことでも、ネット検索すれば
専門のサイトで情報を得られるし
なんならYouTubeで、手取り足取り丁寧にやり方を見ることができます。
それで、YouTubeを見ていちじくの木と紫陽花の剪定の仕方をチェックして
紙にポイントをイラスト付きで書き写してから
年明けに帰省しました。
実家に戻ってみると
庭は冬枯れで寂しい感じになっていましたが
いちじくの木は、枝が2本ほど根元から折れて倒れてるし
紫陽花の株は枯れた花に
(なんていう植物か知らないけれど)小さな実のついた蔦がぐるぐる巻き付いて
まるでカシワバアジサイみたいになってるし
木のようになったよく分からない植物がそこここに育ってるし
いちじくの木も倒れているが
庭を見た私も倒れそうになりました。
とりあえず、冬枯れの庭はひっつきむしがいっぱいなので
(無防備に歩いて靴下とズボンがえらいことになったので)
押し入れから出てきた父のウインドブレーカーと
スーパーで急遽買ったシャカシャカパンツを履いて
剪定ノコギリを持って庭に出ました。
初めて使う剪定ノコギリ。
初めて行ういちじくの木の剪定。
まず、折れて倒れた太い枝を根元から切ります。
いちじくの木は私の背丈よりも高いので
根元から切ったのも長さは2mほど、太さも直径7〜8センチあって
それをまた半分の長さに切ったり、細い枝を切り落としたり
長靴をはいた足で枝を押さえてガシガシ切っていきます。
まぁまぁな作業になりました。
紫陽花の株は、絡まった蔦をひっぺがして(←これがけっこうな運動量)
枯れた枝をポキポキと取り除き
YouTubeで予習しておいたように
内側の枝は長めに、外側の枝は内側より一芽分短めに残して枝ぶりを整えました。
たぶんプロが見たら
「こ、これは……」と思うような素人剪定だと思うけど
まぁ、紫陽花も強いと聞いたことがあるので大丈夫かなと思います。
はじめて剪定ノコギリでいちじくの木の剪定をしてみましたが
我ながら、はじめてとは思えない堂に入ったノコギリ使いと動きに
ちょっと感動しました😙
パソコンの前に座ってデスクワークの私しか知らない人は
きっと驚くと思うな。
紫陽花に絡みついた蔦をひっぺがすのは大変でしたが
ある整体師の方が、ご自身の山を草刈りなどして整地するのに
「こういう作業をするときの身体の動きが
自分の身体を整えることになる」
と話されていたのを、ものすごく実感しました。
それに、土をいじると微生物や良い菌を身体に摂り入れることができますね。
ところで。
庭仕事をしていると、いろんな生き物に遭遇します。
春ならばモンシロチョウがヒラヒラと私の周りを飛び
カマキリが頭の上に落ちてきたりします。
この冬は、草むしりをしていてふと顔を上げたら
上の枝から落ちたのか?
枯れ枝に刺さって息絶えてる子トカゲの姿がありました…。
自然とはこういう側面もあるのね
と思いました。
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