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「起業家とは?」と悩み続けて出た結論

私がなりたいのは起業家じゃない、お母さんだった。

ということをやっと確信しました。これは2023年末から2024年始まりにかけての、最大の気付きでした。
大体私は1つのことをずーーーーっとグルグル考えていて、大きめのきっかけがポツポツ身に降りかかってきたタイミングで吹っ切れることが多い。
今回の気づきをみんなに聞いてほしいと思いました。特にこれから「起業」をしようと考えている方に、こういうサンプルもあるのだよということを共有できたらいいなと思いました。

地域の起業コミュニティのコミュマネを引き受けた2023年

初期にお引き受けを渋った理由

青森県八戸市で新しく始まった、起業支援プラットフォーム「8サポmeets」で「新ビジネス創出コミュニティ」のコミュニティマネージャーをさせていただきました。八戸市長も起業支援にとても前向きでいらっしゃり、この事業をずっと注目して見てくださっていたと聞いています。

事業の始まりというのは、大体カオスから始まります。今となっては大変感謝しているのですが、私にコミュマネを、とお声がけくださった方々に対しては、「なんで私なのでしょう?」と何度も思ったし、思っただけでなく何度も聞きました。引き受けてくれますかと聞かれたときも、すんなりYESの返事はできなくて、うーーん、うーーん、うーーーーーん・・・からの、「。。。わかりました・・・!」という感じの絞り出すようなYESをお伝えして始まりました。

与えられる役割に対しては結構何でも「OKですー!」と言いがちな私が、お引き受けするのを渋った理由は4つあります。
1つ目は、起業コミュニティのイメージがわかなかったから。これはわかりやすく1年目の事業なので前例がなく、さらに私は起業支援の専門家ではないのでどんなふうに進んでいくのかわからなかったので単純に不安でした。
2つ目は、「コミュニティ」と名のつく事業に苦手意識があったから。私は明るく楽しく元気よくな人柄を外に出している最近ではありますが、こう見えて、コミュニティ活動が全く得意ではないと自覚しています。人間よりも動植物と接するのが得意なタイプです。さらには、自分自身の事業でコミュニティを運営しようとして失敗・・・というかなんか違うなと思って止めた経験があるので、「コミュニティって何なのかよくわからない」が自分の中に強くあったのです。
3つ目は、誰でも起業すればいいってもんじゃない!と思っているから。これは今も変わりませんが、誰でも起業すればいいとは思わないです。その人が起業に挑戦したいタイミングで挑戦するのはいいことだと思いますが、雇用されて安定した収入を得られるからこそ心穏やかに自分の未来について考えられる人も多いと知っています。起業に失敗して精神のバランスを崩した人も知っています。だからこそ、「起業って素晴らしいことですよ!」っていうメリットだけをキラキラ言わなきゃいけない起業支援活動なのだとしたら、それは絶対やりたくないと思いました。
4つ目は、自分自身の起業家・経営者としてのスタンスの取り方に迷いそうだと感じたから。この2,3年、地域に根付いた活動にも力を入れてきて、地域の経営者の皆様とのつながりができてその中でどう振る舞ったらよいかコツが掴めてきたり、自治体の方々にも広く知っていただけるようになったりという実感がやっと湧いてきた中で、自分がどんなスタンスでこの事業に取り組んでいったらよいかすごく迷いました。
「起業支援」にはざっくり、支援する側とされる側が存在しますよね。「私が支援してあげる」とはどうしても思えなかったのですが、同時に、本当に正直なところを言うと、「支援される側」に見られる可能性があるのも嫌でした。経営者として自分の力のなさは重々承知で、日々負けそうなことだらけなわけですが、それでも、人前では「どんどん事業拡大しているし、私って結構イケてる社長なんですよ?」みたいに見せたいんです。(笑)だって、自信なさそうにしている社長に仕事を頼みたい人なんていないに決まっています。だから頑張って自信ある感じを出してるのです、精一杯。そんな私なので、「支援される側」に見えてしまうとしたらそれはデメリットだと思いました。

引き受けて、悩みながら自分のやるべきことを決めた

4つも渋る理由があるなら断れって感じですが(笑)常日頃お世話になっている方々からお声がけをいただいたこともあり、他のコミュマネの皆さんもとても良い方だったこともあり、結局は引き受けました。そして、引き受けてから、「自分が関わるからには納得のいく形にしないといけない」と考えて会議の場での発言など、めんどくさいこともたくさん伝えてきました。
始まったばかりの事業ですもの!決まってないことも多いし、みんなで議論しながら作っていくのが当然の在り方です。
「8サポmeetsってどんなことやってるの?」
「ミカさんはどんな役割をしているの?」
って地域の人たちからはたくさんお声がけをいただきました。でもその度に、まだわからないことが多かったのできちんと答えられませんでした。私が不安だったように、声をかけてくれた人たちも、よくわからないものに対しては不安な気持ちを持ってしまったと思います。それと、自分がどういう形で関わるのが最善なのか私自身が迷子過ぎて、関わることが辛くなりました。とにかく今ある自分自身をフル活用して、この事業に対して良い影響を与えられることは何だろうと考えたときに、「私自身が起業家として上手くいくことが何より重要だ!」という結論になりました。

そもそも「起業家」ってなんだろう。

よし、自分が起業家として上手くいくことがきっと大事だ!と決めて動き始めてすぐに、そもそもの疑問が湧き上がってきました。「起業家ってなんだろう」という、超根本的な疑問です。
その時期にはこんな記事を書いていました。

そんな私は、「起業家」とはちょっと違う。自分の軸をブラさないためにも、自分で自分を起業家に分類するのはやめようと思う。これまでも、自分で自分を起業家と思ったことはあんまりなかったけれど、他人にそのように分類されると、なんとなくそんな気がしちゃう、起業家として成功しなきゃとか思い始めちゃう、というのを繰り返してここまで来た感じがする。

「起業家やーめたっ!」より

↑その時期こんなことを言ってました。起業家ではない、起業家になりたいわけじゃない・・・じゃあ何になりたいのか?という結論が実はモヤモヤしていたこの時期。実は8サポmeets以外にもう一つ、大きめのきっかけがありました。

はじめて、起業家プログラムに応募してみた

起業家って一体何なのだろう・・・とモヤモヤ悩みながら、秋頃に新しいアクションに挑戦しました。それは、「起業家の海外派遣プログラム」選抜への応募です。起業家としてビジネスをスケールするなら、海外で勉強させてもらえる機会があったらめちゃくちゃいい!と思ったのです。私はそもそも起業家になろうと思ってなってないので、起業や経営の勉強を一度もしたことがありません。それもコンプレックスだったので、良いチャンスだと思いました。
自分のビジネスへの思い、現状のフェーズ、年商、これからの展望などなど、まさに起業家って感じだな〜(なんか他人事な感覚だった)という内容の審査がありまして、そのapplyするプロセスだけで勉強になるような、そんな時間でした。そして、書類選考合格。英語で動画を提出しての審査も合格。ついに最終審査の英語面接まで至りました。

英語面接を受けながら、「間違いなくここじゃない」と確信した

2人の面接官とお話しさせていただく機会をいただきました。日本語でも良かったみたいですが、英語いけるなら英語で、ということだったので英語で話をしました。なぜ今の事業をやっているのか、なぜ今回応募したのか、競合と違う自分の事業の強みは何かなどベーシックな質問をされたと記憶しています。
それで、自分の思いをしっかり話したつもりだったんですが、まぁ面接官に響いてないことがありありと見えまして、途中からちょっとつらかったな!笑  こういっては何ですが、私は比較的面接が得意で、日本語でも英語でも、相手と関係を築きながら会話ができることがこれまでの人生では多かったので、「うわーー絶対落ちた!」と思いつつ、同時に、「間違いなく、ここは私の居るべき場所じゃない」と確信しました。つまり、私は、「起業家として事業をスケールさせたい」みたいな野望がないことを確信したし、起業家の海外派遣というのはその野望がある人が臨むべき環境だとわかりました。
「起業家と名乗るのはもう止めよう」と最終的に決めたのは、選抜に落ちましたという連絡が来たときでした。

起業家じゃないなら、何なの?

すごく器が小さいことを言いますが、自分で自分を「起業家」とは思いませんが、周りの方々に「起業家」に分類されるのは全く嫌ではありません。女性起業家、ママ起業家、青森の起業家、地方移住起業家などなど、私をそのように分類して取り上げてくださる方々には感謝しかないです。まだまだ知名度のない弊社ですので、何であれ皆さんに響きやすい形でカテゴライズして紹介してくださるのは大歓迎です。
「起業家じゃないけど経営者です」なんて言ってみた時期も一瞬ありましたけど、私、たぶん経営者でもないんだよな。経営は止めるつもりはありませんが、経営をしているだけで職業が経営者じゃない感じがする。(だんだん屁理屈みたいになってきた。笑)

結局、私はお母さんになりたかった

「私はそもそも起業家になろうと思ってなってない」ってちょっと上に書きましたが、そうなんです、私は起業家になろうって思って今に至っていないんです。そもそも18歳ぐらいの頃からずっと、ずっとずっとずっと、お母さんになりたかったんです。自分の子どもが欲しかったです。(自分の子ども、というのは、出産したいという意味とはちょっと違ったかもしれません。「我が子」と呼べる存在が欲しかった)平均より少し早めの25歳で長女を出産したときには、子どもの頃からお世話になってきた方に、「ミカちゃんなら外務省にでも入ると思ってたのに、行き着く先がお母さんか。残念だな。」って言われたりもしました。そのときはとても悔しくて落ち込みましたが、小さい頃から成績が良いって褒められて育って、青森の母子家庭から早稲田大学に行って、アメリカにまで留学させてもらって、そりゃ期待するよな、と今ならその方の気持ちもわかる。つまりその方は、その方なりの価値観で、私のキャリアを応援してくれていたんですよね。当時期待に応えられなくて本当にごめんなさい!って思いますが、今の私を見たらきっとまた褒めてくれると思います。亡くなってしまったのですが、何度かこっそりお墓参りをして墓前で手を合わせています。
お母さんになりたくて、運良くお母さんになれて、結局、私の核は「お母さん」なんだと気付きました。手の込んだ料理を作ることもなく、掃除洗濯は実母や家政婦さんの手を借り、PTAは夫に任せて自分は決して学校には行かず、(夫は気付けば委員会の委員長。笑)夫より頻繁に飲み会に出かけ、月に3回も4回も国内外に出張し、標準的・模範的なお母さんとは大分違うとは思うのですけれども・・許してほしい、やっぱり私はお母さんなんです。お母さんとして生きたい!お母さんが私の職業!ごく普通の(普通以下の)お母さんがたまたま会社を経営していて、その会社をもっと頑張りたいと思っているのです。それが私です。私を一言で表すなら、お母さんです!

自分の夢とまっすぐ向き合う

前述の8サポmeetsでのお仕事は辞めさせていただくことにしました。地域で起業家を増やすことで、地域を元気にしていく、高い志と熱い思いの下に動いていらっしゃる8サポmeetsの皆さんを心から応援しています!!そして私も参加できるときは活動に参加させてもらっちゃお〜(起業コミュニティなので、起業しているorしたい人は誰でも参加できる)と思っております。

■ご興味ある方はこちらお読みくださいませ!私に声かけてくれれば参加方法など詳しく説明します〜起業家orこれから起業したいみなさんの仲間ができる学び場です。

これからどうするのかっていう話なのですが、もっと自分の夢としっかり向き合う!と昨年末頃に決めました。お母さんとしての人生をもっと楽しみたいし、他にも実現したいことが実はいっぱいある。あるけど、このままだと日々の生活を「守る」に主眼を置いた生き方になってしまって、夢を諦めてしまいそうだな・・・と漠然とした危機感が自分の中に吹き荒れました。

大学卒業後、ベンチャーに勤め、24歳で妊娠して25歳で出産して世界が変わり、ベンチャーを辞め、英語講師として独立し、東京から青森にUターンし、リモートワークで事業を少しずつ拡大し、DX関連事業に参入し、出版し、スタッフが50名になり、県内で新聞のコラムも書かせてもらうようになりました。

で、ここからどうする・・・?

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