春山夜月|【MikaGoRock 美加語録】
美しさは あなたの心の中に
喜びは あなたの心の中に
恐れは あなたの心の中に
孤独は あなたの心の中に
愛は あなたの心の中に
最初からある。
なぜ心が乱れるのだろう?
ただ見ているだけなのに。
映っているものは、
永遠にとどまるわけではない。
ちょっとした隙に過ぎ去る。
次がやってくる。
そしてまた忘れる。
揺れ続ける心は
放っておけば翻弄される。
翻弄されれば周りに影響される。
なぜだろう?
あなたのことを考えると
心が鎮まる
喜びに溶けるこころは
行き場を失う。
揺れ動くはずの隙間を満たし
厳かにひろがっていく。
周りの出来事は変えられなくとも
ただひとつ
何を映すかは決められる。
心を向けたものが花開く。
美しさも恐ろしさも平等に。
そのためには
夢から醒めていなくてはと
あなたは言った。
そしてどちらが夢なのか
私にはわからない。
分別する
心も
溶け去ったから。。。。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
花も美しい 月も美しい それに気づく心が美しい
掬水月在手、弄花香満衣
(水を掬きくすれば月手に在り、花を弄すれば香り衣に満つ)
この禅語は中唐の詩人、「于良史(うりょうし)」の「春山夜月」という詩の一節です。
(原文)
春山多勝事、賞翫夜忘帰
掬水月在手、弄花香満衣
興来無遠近、欲去惜芳菲
南望鳴鐘処、楼台深翠微
(訓読)
春山勝事多し、賞翫して夜帰るを忘る
水を掬きくすれば月手に在り、花を弄すれば香り衣に満つ
興来らば遠近おんごん無く、芳菲ほうひを惜しんで去ゆかんとす
南に鳴鐘の処を望めば、楼台ろうだいは翠微すいびに深し
(意味)
春の山は素晴らしい事が多く、それを愛でていると夜になり家に帰ることさえも忘れてしまうほどだ。
川の水を手で掬ってみると、月がその中に映っていて、近くの花に触れてみるとその香りが衣に移り満たされる。
興が乗れば遠い近い関係なく、花の香りを愛でて何処までも行きたくなってしまう。
南の方向から聞こえる鐘の音に耳をすませば、楼台が春の芽吹きの山の中腹に隠れていることだ。
(Photo: Kyoto ©MikaRin)
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