分かれ道|愛に溶けていく
あなたを恋人のよう思うと
会えない不満で身体も心も萎えていく。
不安が不安を呼び鉛のような重さに縛られる。
あなたを神からのギフトだと思うと
壮大さの中で心に灯がともり
全身の性感が目覚め羽のように軽くなる。
もっと一緒にいたいと願うと
確実性のない未来に絶望し
いつもあなたと一緒だと知ると
時間を超越する。
あなたに抱きしめられたいと思うと
果てしない空間の隔たりに言葉を失い
すでにあなたとひとつだと思い出すと
光の言葉があふれ出す。
分かれ道で揺れ動く私の心。
そんな時
木立はざわめきとして神の言葉を伝え
風は肌を撫で神の抱擁を与える。
忘我にたたずむ私はあなたとひとつになる。
神の栄光をとどけようと待ち構える自然は
感情に揺れる心が鎮まる一瞬の隙も見逃さず
かくして私はあなたを感じ
喜びと哀しみの両者を巡礼する。
そしてあなたに抱かれる時
分かれ道は永遠に消え
巡礼の旅は終わりを告げる。
どこでもない
わたしの中で。
(Photo: ©MikaRin)
MikaRin Youtube 音楽チャンネル
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