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孤独に寄り添う神を見た|トランス・ソウル

  孤独のさみしさに耐えかねて
  あれやこれやの嘘を重ね
  恋愛などと誤魔化しながら
  わが身をことごとく虚飾で覆う。

  ある日、孤独に寄り添う神を見た。

  ただ一人さみしさに耐え
  顧みられることもなく
  理不尽な一人ぼっちに
  押しつぶされながら
  踊り続ける君。

  ああ、君でさえも
  苦しんでいるのか?

  既に高みにあるというのに
  それでも奈落の底で
  溺れているというのか?

  それゆえに磨かれし魂の
  静謐な力よ。

  鋭い彫刻刀によって
  緻密で不動の
  ピエタを生み出す
  痛みと共に。

  孤独は
  魂を
  ダイヤのように
  輝かせる
  神の聖剣。

  君が踊る横に
  永遠に寄り添う神を見た。

  ただ自身のためだけに
  孤独に舞い続ける
  その頭上には
  光明のスポットライト。

  逃げ続けていた足跡を
  ふと振り返ってみれば
  漆黒に浮かぶ
  銀河のろうそくが
  瞬く光の道。

  独尊という
  唯一無二の
  足跡。

  孤独の本質を知った時
  あの大空にまたたく
  星の意味を知る。

  星たちはただ光っているのだよ。
  孤独によって
  磨かれた
  あなたという
  魂にむかって。

孤独に寄り添う神をみた

(photo: ©MikaRin)






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