ベンゾジアゼピン系薬物から離脱②〜ベンゾジアゼピンをやめると良いこと
私はベンゾジアゼピン系の薬を人生で2つのタイミングで飲むことになりました。
そして、2回ともやめることが出来ました。
これからの人生で、飲むことは二度と無いと思います。
この文章は、ベンゾジアゼピンをやめたいけど飲んでいる人たちに書きました。
ベンゾジアゼピンを長い期間飲むのは危険です。
認知症のリスクが上がるなど恐ろしいリスクがあります。
先のことも心配だけど、今やめるのが怖いと思っている方の中には、ベンゾジアゼピンの離脱症状が怖くてやめる勇気を持てないでいる、という方もいるのではないでしょうか。
世間で言われている離脱症状は、強い人も弱い人もいると思います。
怖がらせすぎても、辞めたいと思っている人のやる気を削いでしまうと思うんです。
だって飲んでいるのは今が辛いと思っている人達が多いわけですから。
だから、個人差を伝える意味でも私がベンゾジアゼピンを辞めた体験談を広めることは意味があると思いました。
結果からお伝えしておくと、私は2回辞めましたが、2回とも、「ベンゾジアゼピンをやめるべきだ、こんな怖いことがあるぞ!」と脅されているような状態にはなっていません。
今は朝ぼんやりしていますが、睡眠薬を飲まずに寝起きして、ADHDとPMDD、アトピーのお薬の5種類を服用しています。
一日のうちで、ベンゾジアゼピンを服用することは一切ありません。
でも前回のnoteでお伝えしたように、私は大量のベンゾジアゼピン系薬物にお世話になってきました。
それでもやめられます。
希望をもってください。
もし、薬を辞める決心がついた方は、一人で頑張らないで、信頼できるお医者さんと取り組むことをおすすめします。
私がベンゾジアゼピンをやめようと思ったきっかけ
ベンゾジアゼピン系の薬は、麻薬と一緒なんですよね。
デパスとか飲むとよく分かると思うんですけど、飲んだらふわ~っと楽になります。
私はソラナックスっていう薬をやめられなくて大変でした。
でも、ソラナックス飲まないとやっていられないくらい辛かったのも事実です。
短期で、本当に辛い時期をなんとか生きてやり過ごすためには、必要な時期があるのかもしれませんよね。
私はもう一つやめられない薬があって、それはエバミールやリボトリールといった睡眠前に飲むベンゾジアゼピン系の薬でした。
私は物心ついたときから、寝られない子どもでした。
だから自分には寝る力がないんだと思い込んでいたんです。
でも、色々調べていたら、私が眠れなくなったのは幼少期の体験のせいでした。
幼少期の体験が脳にダメージを与えてしまうらしいのです。
でも、子供の頃のことじゃどうしようもない、と絶望するのは早くて、脳は再生できるし、成長できると分かりました。
脳を再生させて人生を再スタートするには、薬物を摂取し続けると脳には良くないです。
解離に悩んでいるならベンゾジアゼピンはやめた方が良い
私はとても運が良かったことに、医師からもやめることを薦められました。
私は解離性同一性障害という障害とともに生きています。
この障害はとても難しくて、人格交代という症状があるのです。
人格交代していると、交代人格が出ている間は記憶がありません。
つまり、解離すると何をしたか自分でも分からなくなってしまいます。
なったことが無い方には想像もつかないかもしれませんが、もし、自分が良くないことをしたのに覚えていなくて、謝ることが出来ないとしたらどうですか?
困りますよね。ただの悪い人扱いされてしまいます。
私は本当に困っていました。
主治医「解離はマイナートランキライザーを摂取すると起きやすいんだよね。」
マイナートランキライザーとは、ベンゾジアゼピン系の薬や、アルコールです。
今思い返すとリボトリールを飲んでから人格交代が激しくなったような感じもしています。
私はまずお酒を飲むのをやめました。
お酒はお友達と一緒に飲むときだけ、と決めて一人では絶対に飲まないことにしたのです。
そして、お酒の次にはベンゾジアゼピン系の薬をやめると決意しました。
こんな人はベンゾジアゼピンをやめられる
私は、ベンゾジアゼピン系の薬物を2回やめています。
これを読んでくださっている人もきっと辞められると思うんです。
ベンゾジアゼピンをやめたいと思っていることが、ベンゾジアゼピンをやめるためには必要だと思います。
ベンゾジアゼピンを飲み続けることは良くない
という問題意識がないと、やめることは難しいと思うんです。
ずっとベンゾジアゼピン系の薬物を飲んでやり過ごしていくよ、という人はブラウザを閉じてもらって構いません。
私はベンゾジアゼピン系の薬物は良くないと思っている人に向けてこれを書いているので。
ベンゾジアゼピンをやめると良いこと
ベンゾジアゼピンをやめると、良いことは何でしょうか。
ベンゾジアゼピンをやめた後良いことがないとやめたいとは思いませんよね。
そこで、私がベンゾジアゼピンをやめてよかったな、と思ったことをお伝えします。
ベンゾジアゼピンをやめると頭がスッキリする
頭がスッキリします。
私がリボトリールを飲んでいた頃は、毎日朝9時〜12時頃までは胸のむかつきや頭がぐるぐるするような、二日酔い状態が起きていました。
もちろん前日にはお酒など飲んでいないのにも関わらずです。
離脱症状が亡くなった今、二日酔い症状はなくなりました。
ベンゾジアゼピンをやめると、服用の罪悪感から開放される
ベンゾジアゼピンに依存していたのは分かっていたので、飲む度に
「悪いことをしているなあ」
という気分がありました。
ベンゾジアゼピンから離脱してしまうと、飲まなければならないと思うことは全くなくなるので、罪悪感がなくなります。
ベンゾジアゼピンをやめたら集中力が戻ってきた
ベンゾジアゼピンを飲むとぼーっとしませんか。
何も考えない空っぽというような。
私は何かに集中しようと思ってもできないし、物事への興味がなくなり、世界が色あせたような状態でした。
もちろん私もうつ症状があったので世界が色あせていたところもあると思います。
集中もADHDの薬を飲んでいるからということもあります。
しかし、ベンゾジアゼピンを飲んでいた頃に比べると頭がはっきりしていて、ADHDの薬もよく効いている様に感じます。
もちろん個人の感覚で、証明するものは無いんですけどね。
ベンゾジアゼピンをやめたら解離が起きにくくなった
ベンゾジアゼピンをやめたことは二次障害の治療にも良い影響を及ぼしてくれました。
冒頭でお伝えしましたが、お医者さんが言う通り、マイナートランキライザーは解離を起こしやすくします。
お酒とベンゾジアゼピン系の薬を一切飲まなくなってから、記憶が飛びにくくなりました。
お陰で解離性同一性障害との付き合い方も分かるようになってきて、人格は分裂しているまま記憶を人格同士で共有できるようになったのです。
認知症のリスクが減る
私は先のことが心配になるタイプの人間です。
4人の祖父母のうち、3人が認知症になりました。
私は薬を飲んでいる限り、認知症のリスクがあるのを諦めていましたし、自分は長生きしなきゃ良いんだとさえ思っていました。
でも、ベンゾジアゼピンを辞められたことで、1つリスクを少なくすることが出来たなと思っています。
もちろんベンゾジアゼピンを辞めただけで認知症に絶対ならないわけではないですよね。
精神疾患になったお陰で認知行動療法を始め多くの脳に良い影響を与える方法を知ったので、これから認知症のリスクをどんどん下げていけるなと思っています。
ベンゾジアゼピンをやめて生活の質をあげよう
精神疾患で苦しんでいるからベンゾジアゼピンを飲むのは仕方がない、私もそう思っていました。
でも、ベンゾジアゼピンをやめることで精神疾患がよくなったのです。
もちろん、ベンゾジアゼピンのお薬をやめる以外にも努力しました。
一人でやるのは難しいです。
次回はいよいよ、私が実際に行った方法をご紹介しますね。