#読書記録 『ブランディングの科学』
「ダブルジョパディはブランドの取るべき戦略を明快に示してくれる。あなたのブランドをほとんど買った経験のないカテゴリーバイヤーを取り込まなければ、市場シェアを伸ばすことは不可能だ。」(p.38より)
▼読んだ本
『ブランディングの科学
ーエビデンスに基づいたブランド成長の新法則』
バイロン・シャープ / ジェニー・ロマニウク作
前平謙二訳
▼本の内容
マーケティングの側面からどのようにブランドを育てていくかをまとめた1冊。基本的な知識から、定説を覆すようなデータと結論までが凝縮されている。約350ページあるが、各章毎にサマリーもあり読みやすい。
▼印象に残ったところ
企業は既存ヘビーバイヤーに注目しがちだが、新規顧客を探し続けることが企業の成長を促進する。例えばヘビーバイヤーの購買が1増えたとしてもそのヘビーバイヤーが全体顧客の数パーセントの場合、売り上げに与える影響は微々たるものだから。
▼学びや気づき
①口コミが発生するのは
1)相手に有益な情報だと感じた時
2)話題になった時
「口コミと呼んでいるが、口コミは普通の人々にとっての単なる会話であるという事実をつい忘れがちだ。」
②2つのアベイラビリティ
1)メンタルアベイラビリティ
消費者のブランドについての記憶。
ブランドロゴ、パッケージ、カラーや
どんな時に買うかなどのオケージョンも含む。
その記憶が多く新鮮だと購入時にそのブランドを思い出す。
2)フィジカルアベイラビリティ
購入する際に実際に購入されやすい場所にあるかどうか。
お店にあるだけではなく、
買いやすい位置に陳列されているかなども含む。
③ダブルジョバディの法則
マーケットシェアが低いほど購買客数やロイヤルティも低い。
シェアが大きなブランドは購買客数やロイヤルティも高くなりやすい。
▼メモ
今まで、マーケティングやブランディングへの興味が皆無だったが、自分のインターン先に置き換えて考えると、自分事として興味を持って読み進められた。
シリーズの2から読んでしまった(面白かったし十分に理解できたが)ので、1も読んでみる。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?