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睡眠の大切さ 子どもが薬を飲む理由

三男は今「メラトベル」というメラトニンに作用する薬を飲んでいます。

その経緯と状況をお伝えして、悩むママのお役に立てたらと思います。

しかし、我が家の例はおそらくかなり少数派であることをご了承ください。


寝られない三男

三男は1歳より保育園に通っていて、年少でこの4月に幼稚園に移りました。

同じ敷地内の幼稚園です。

三男は知的に遅れがあり、ASDもあります。

今通っている幼稚園は理解があり、無理強いせず、本人のペースで活動を見守ってくださるので、ありがたいです。

それでもお昼寝がなくなったこともあり、仕事帰りの3時半にお迎えに行くと寝ていることもしばしば。

またお昼寝をした・しないに関わらず、夜は興奮してしまうのか8時に寝室に連れて行ってもまたリビングに降りてきてしまったり、子ども部屋で遊んでいたり。

私が寝かしつけで寝落ちしてしまうこともあり、そんなときは仕事から帰ってきた夫が対応してくれていました。

夜遅くても、三男の切り替えの難しさと格闘しながらなんとか朝起こして、幼稚園には連れて行っていました。

実際は結構ギリギリのところを頑張っていたんだと思います、親子で。

ただ三男はまだ言葉を十分に話せないし、気持ちも表現できません。

なんとなく感じる違いや行動から判断して、今の生活が負担すぎないか続けて大丈夫なのか、常に自問自答しながら、そして療育センターで相談しながらの毎日でした。


寝室には8〜9時には連れていくものの、寝るのは10時を過ぎてから。

お昼寝もしない幼児が起きている時間じゃないんですよね。

お昼寝していたら12時を超えることだってありました。

どうしたら寝るんだろう。

三男は刺激がないと落ち着かないというか、動いてしまって、何にもない時間が苦手でした。

つまりベッドでじっとしていることが難しかったんですね。

そのくせ刺激があると寝られない、興奮しやすかったので、寝るためには「眠くなるような刺激を与える」というのが一番しっくりきました。


この本がそれにぴったりで、おやすみーーーって静かで眠そうな声で読むと、少しずつ覚醒が落ちてくる感じ。

1/3の割合で10時までに寝られる日が増えました。


こんな毎日なので、幼稚園で寝てしまっていたり、夕飯前に寝てしまったり、眠すぎてグズグズがひどくなったり、そんなときもありました。

リズムがなかなか一定しない、これは思っていたより自分のからだにも響きました。

疲れがとれないんです。

きっと本人もつらかったと思います。

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そんなある日の事件で深刻化

工夫しながら付き合っていくしかないのかな・・・そう思いながら過ごしていたある日、事件は起こりました。

いつものように寝ない三男を寝室に残して、片付けをしていたらドカンと音がして、長男が私を呼びにきました。

寝室に戻ると血があちこちに飛び散っていて、三男が泣いていました。

ベッド柵に登って何かしていて落ちて、頭をどこかにぶつけたようです。

日曜日の夜10時でした。

頭皮を見るとパックリと開いた傷。

タオルで押さえていたら出血は止血したものの、このまま朝まで待っていていいものか・・・救急相談に電話し、指示を仰ぎ、夜間救急に行って縫ってもらいました。

そんなことがあってから、私は三男を残して寝落ちができなくなりました←私はこれがあったからなんとか生活できていたんです。

何が起こるかわからない、という緊張感が増したんですね。

人は寝られないと思考はネガティブになるし、何かを頑張る元気も出てこなくなります。

私は寝られなくなったことで、育児に追い詰められるようになりました。

もちろん夫も協力してくれているのだけれど、三男がママを選ぶことも増えてきてしまって。

寝られない以外は何一つ変わっていなかったというのに。

イライラしやすくなり、涙もろくもなりました。

感情的になりやすい自分を感じて、さらに親としての自信がなくなるという負のループ。

そんな時、療育センターの受診があったので、相談してみることにしました。

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メラトベル処方

話を聞いた主治医はメラトベルを薦めました。

メラトベルは長男が眠れるよう数多くお薬を試した結果、一番合っていたお薬で、「小児期の神経発達症に伴う入眠困難の改善」のためメラトニンに作用します。

従来の眠剤と比べ、依存しにくいようです(ここはかなり大事だそう)。

お試しで少量飲ませてみたら、なんとあんなに寝なかった三男が8時過ぎたら自ら「二階行こう」といつものバッグを片手に誘うんです。

こんなこと初めてでした。

今までは本当に眠くならなかったんだと思いました。

興奮をなかなかクールダウンできなかったのかもしれません。

それからは寝る30分前に飲ませています。

きっかり30分後に眠くなります。

試しに休みの日に飲ませないでいると、やっぱりいつまでも起きてしまいました。

しばらく習慣化するまでは飲ませて様子をみようと思いました。

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飲み始めて1ヶ月

しっかりと夜寝られるようになって1ヶ月経ちました。

幼稚園で寝なくなりました。

ボーッとする時間も減ったそうです。

朝は机に向かって活動できるようになったそうです。

言葉の数や人との関わりが増えました。

しっかりと睡眠がとれることの大切さを改めて感じました。

よく考えたらそうですよね。

日中しっかりと頭を働かせたり集中したりするのに、眠れていなかったらできないですよね。

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複雑な親ゴコロ

私の睡眠不足も解消され、体が軽くなりました。

今年の秋はとてもメンタルの調子が悪いと思っていましたが、どうやら睡眠不足だったようです。

その間、体重も激増しました。

睡眠不足は太るというけれど、そうかもしれません。


三男がお薬を飲むようになって、穏やかな日常が戻ってきました。

何もかもバンバンザイ!というわけでもないのは、薬を飲ませることへの罪悪感があるからでしょう。

できれば薬には頼りたくない、というのが親の本音ですよね。

もっと私が工夫してできることはあったんじゃないか、という想いにもかられるし、薬を飲めば多少なりとも副作用はあるはずだし。

これでいいのかな、という気持ちは頭のどこかに常にあります。

それでもこのお薬があるから、今の我が家は平和で生活のリズムを崩さずに生活できているのは確かで。

難しいなって思います。

でもちゃんと寝られた方が子どもの発達は促せる、それだけは実感しています。

寝るって子どもにとって大事です。

親にとっても大事です。

親子で寝られなくて、生活がどんどん乱れたり、感情的になるのなら、お薬に力を借りるのって大事だと思います。

私も正直しんどかった。

でも最中にいるときって、そのしんどさってわからないものです。

このままでなんとかなるって思っていました。

今はお薬に力を借りて良かったと思います。

朝も登園がスムーズになっているし、いいリズムで生活できているように思います。

発達は日々の積み重ねなので、取り返せないものだもの・・・しばらくはこのまま様子見ていこうと思っています。

また記録します。

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