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幼稚園のお誕生会で涙したこと

昨日は年少三男の幼稚園のお誕生会だったんです。

私はすっごく複雑な気持ちで幼稚園に向かったのだけど、それは三男はきっと舞台にも上がれないだろうなって思っていたから。

すっごく愛おしい三男だけど、常に心配や不安もつきまとう。

いつも複雑な私の心を三男への愛でいっぱいにしてくれた幼稚園に感謝!!の備忘録です。


まだ自分の名前も言えない三男

言葉の遅れが顕著な三男。

さらにASD(自閉症スペクトラム)という発達特性も持ち合わせています。

今は単語〜2語文かな…。

言葉の理解はだいぶ進んだと思っているけれど、まだイラストや写真などヒントがないと難しいことも多いです。

それから本人の意思確認にも工夫が必要で、今は指を2本立てて、

「食べたいのはブルーベリーヨーグルト?いちごヨーグルト?どっち?」

と二択で選択させ、言葉で言うのは苦手なようで、指にタッチしてもらうというのがスムーズ。

言葉でのやりとりはまだまだです。


昨日の朝、テレビで2歳の女の子が童謡を歌っていて、インタビューにもペラペラ答えているのを見てビックリしました。

我が家の3兄弟はみんな2歳の頃は言葉の遅れがあって、2歳でこんなにペラペラしゃべる子はいなかったから。

三男は特に遅れていて、言葉を使わずにいかに伝えたり理解してあげたりできるか、みたいなことをずっとずっと考えながら生活しているので、2歳でこんなだったら何にも考えずに生活してるだろうなぁーと思いました。


幼稚園ではいろいろと配慮してもらい、無理強いはしないでいてもらっている状況です。

違うことをそのまま認めてもらいつつも、できることは参加する、というスタンスです。

それはとてもありがたいことではあるのだけれど、違いを見ることになる私はいつも心の準備が必要なんです。

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お誕生会のスタート

大きな音楽、それに司会の先生の言葉が乗って、とてもにぎやかなスタート!

わ、この音は苦手だろうな、といきなり思う私。

みんなかわいいかんむりをつけて登場!!

ドキドキして泣いている子もいるし、固まっている子もいる。

そうよね、4歳で初めての誕生会でドキドキするよね。

しかも今までは見る方だったのが、自分が舞台に立つのだもんね!


三男は最後に呼ばれて、先生に抱えられながら登場、名前は言えず、イスに座るのもできなくて、先生のお膝イスで気を紛らわすために絵本を一緒に読んでくれていました。

時折私の方を見る三男に、手を振る私。

ドキドキしてるだろうなぁ。

この場にいられるだけでもすごいことだよなぁ。

でも周りとの差を見せつけられるとさすがにキツいなぁ。

多分何をする場かも理解できてないから、なんでこんなことをしなきゃならないのかと思ってるんじゃないかしら。

誕生日の理解もあいまいだったもの。

インタビューの好きな食べ物は、カードを選択してもらうカタチにお願いしてみました。

でもそれどころじゃなかったね…。

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手厚い幼稚園

通っている幼稚園は通っていた保育園が所属していた幼稚園。

三男が1歳で仕事復帰する際、ちょうど幼稚園敷地内に企業主導型保育園が立ち上がり、先着順でパートの私でも奇跡のタイミングで保育園に入れたんですね。

上の子たちが通った保育園は大規模で人気園だったため、フルタイムで兄弟児加算がついてやっと入れたりする激戦保育園で。

パートの私では遠くの園にやっと引っかかればいい方…しかも1歳児。

そんな矢先、諦め半分で役所に電話したら教えていただけた保育園でした。


たまたま障害児保育も丁寧にやっていた幼稚園だったらしく、その理解の深さに3人目にして心から安心して子どもを預けられると思い、そのまま幼稚園に持ち上がりました。

それでも慣れるまで大変な日々だったのだけど(毎日遅刻覚悟でヒヤヒヤしながら通ってた)、無理強いせず、自分から動くのを待ってくれている感じで、幼稚園を嫌いにならずに通えています。

それだけでも感謝で。

毎日お迎えに行くと、様子もいろいろと教えてくださって心強いんです。

必死に理解ある幼稚園を探した、とかではなく、たまたまのご縁でしたが、本当に良かったです。

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ママからの言葉

会の最後にまさかのお母さんからひと言コーナーが!!

私は入り口から入っていちばん手前に座っていました。

舞台の袖にいちばん近いところは我が子がいる確率が高いから。

ギリギリめに行って、手前に座ると真正面で見ることができます。


端っこはいちばんになる確率の高い場所!

ドキドキしていると逆の端の方にマイクが渡り、ホッとしました。

考える時間が確保できたーー!


「お誕生の話やお子さんの大好きなところなどをお願いします!!」

と、先生。

いちばんのママはタジタジです。

そうよね、会の初めに言ってくれたら考える時間もあったのにね。


私は人よりもワーキングメモリが少ないので、こんなときは頭の中で考えられる文章が限られてしまいます。

まとまらないし、言葉にもならない。

全体のテーマが決まればあとはなんとかなることも多いのだけど、とにかく園や学校での自己紹介とか一言って苦手です。

よし、伝えることは2つに決まり!!

最後の8人目だった私は、何度も何度もいう言葉を頭の中で繰り返す時間もありました。

いよいよ出番です。

言葉を言い始めるとフッと子どもたちの視線が集まりました。

あ、聞こうとしてくれてる…感じる!!

こういう感覚さえも久しぶり。

聞く姿勢を持っているってすごいことだなぁなんて頭の隅で思いながら話し続けました。

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私からのひとこと

〇〇(三男)のママです。

〇〇は1月▲日生まれですが、予定日は2月2日だったので、お腹では「ににちゃん」と呼んでいました。

〇〇には小学生のお兄ちゃんが2人います。

〇〇は言葉を言うのが苦手なのだけど、ママがお兄ちゃんを怒っているとそばにきて、ママぎゅーーってしてくれます。

ぷんぷんした気持ちがニコニコになります。

気持ちのわかるとっても優しい子です。

〇〇、お誕生日おめでとう!

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家で涙した私

帰り道で何度も自分で言った言葉を繰り返していました。

お子さんの大好きなところを、と言われて戸惑うママって多いんじゃないかと思うんです。

私から見たらどんなに発達が早かったりスムーズな子だって、ママは育てていて困ることやできないことにフォーカスを当てがちだと思うんです。

ここができない、これをもっとできるようになってほしい。

周りと比べてできないことに落ち込んだり、家でやらせてみようと思ったり。


みんなと一緒は無理、という前提のある私でも周りの子を見ると心がザワザワしますしね。

こんなにも違うんだなぁ、これじゃあ本人はつらいかもしれないなって。


だから子どものステキなところ、大好きなところを意識して言葉にするってこんな機会がないとないんじゃないかしら。

私、子どものいいところをたくさん言葉にするって大事だと思います、とっても。

ことばの魔法だと思ってます。


先程の私からの一言は、自分が話したことばなのに、何度も頭の中で繰り返すとジンワリとしみてきます。

そうだ、三男は言葉は出ないけど、気持ちはよくわかっていて、とっても優しいんだよね。

言葉が出ないことを心配するよりも、非言語の部分を大切にすることって大事だ。

私はかなり言葉に頼ってきて、むしろ言葉をそのまま受け取ってしまうところがあって、言葉の奥に隠された真意とか意図には疎い。

元々言葉以外のことに注意が向きにくいんだと思います。

三男は言葉以外の大切さを教えてくれる存在でもあるんだよなぁ…。

自分の感覚とは違う体験、それはなかなかできない体験ですよね。

三男のステキな部分はわかってたつもりだったのに、言葉にするとジンワリと心に響いてきて、腹落ちってこんな感覚だ、と思いました。


子育ては腹落ち体験の繰り返し

頭でわかっているのと実感して腹落ちするのとは感覚が全然違うこと、知ってますか?

私は育児でそれを実感しました。

こんなとき感情的に叱っても子どもは理解できないな、素直に聞けないな、とわかっていても、いざその場面になると「何で!?」という気持ちがあふれて冷静でいられないとかたくさんあって。

それは頭では理解していても腹落ちしていないってこと。

自分が子どもだったとき、どんな気持ちだったか、母親はどんな人だったか、私はどう考えてどう行動していたか、など、「何で!?」と気持ちがあふれる自分を深堀りするんですね。

例えばその中で、ああ、私は子どもに対して「私の気持ちをわかってほしいのに」という部分で引っかかって感情的になってしまったんだ、と気づくんです。


すると、次に同じ場面にあったとき、

「ママのこういう気持ちをわかってほしかったんだよ。」

ということを言葉にして伝えることができて、スゥーっと心が軽くなり、そうか、そうして伝えたらいいんだ!と腹落ちします。

次からはもう大丈夫!

感情的にならずにお話しできます。


そんなふうにあふれた気持ちと向き合うことの大切さを子どもから教えてもらいました。

たくさんの腹落ちと新たな視点や感覚、かけがえのないプレゼントですよね。


こうして母になっていくんだなぁ!!

私はそれをもっともっと腹落ちさせたくて、こうしてnoteに書いています。

想いを共有できたら嬉しいです。





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