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【京のブログ】(14)「〇〇で話すグレー上司」

 このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。

 今日は、「早口で話すグレー上司」について書きたいと思います。

 私が出会った人で、とにかく早口で何事も話す人がいました。

 普段の会話も早口、上司としての指示も早口、挙げ句、冗談でさえ早口で話していました。

 もともとの性格がせっかちなのか、頭の回転が速いのか、自分だけで完結するのなら良いのですが、周りにいる人の中には、その早口についていけない人もいました。

 例えば、上司としての指示なのであれば、早口で伝えることに何の意味があるのか、私にはわかりません。

 なぜなら、上司としての指示は、指示を受ける相手に伝わらなければ意味がないからです。

 特に多いのが、自身の中で問題を勝手に解決して、肝心なその過程を話すことなく、断片的な結論しか言わないのです。
 
 つまり「〇〇しといて!」だけ言って、過程を勝手に省略してしまい、「〇〇だから苦情になったので、〇〇に注意して〇〇しといて!」と言わないのです。

 業務の内容が、入力するだけとか、書類を届けるだけなどのそれだけで終わるものなら、まだ良いのですが、そういう人に限って、その人しか知らない処理の過程を、指示をこなすことによって、こなした人に照会される可能性があるものが、ほとんどなのです。

 結局、照会されれば回答するために、一度保留し、その上司に再度確認を取ることになり、照会した相手にも時間をとらせてしまうことになります。

 ですから、もし本当に仕事が出来る上司ならば、「初めから照会される可能性すら想定して、指示を出す」はずなのです。

 早口なことが悪いわけではありません。

 でも、相手に伝わらなければ、喋ったことに対する自己満足でしかありません。
 
 そういう上司に限って「こないだ言ったよね?」と、言ってもいないのに主張します。

 この現象は、何故か不思議なくらいあるのです。

 単純に忘れていた、とういうことも人間なのでありえますので、全てとは言いません。しかし、私はある結論に達しました。

 早口な人は、頭の回転が早すぎて、自分の頭の中だけで様々なことを瞬時に処理しているため、他人に言葉で伝えたのか、もしくは、自分の頭の中だけで伝えたつもりになってるのか、時間の経過とともに混同してしまうのではないかと。

 そうして、都合が悪くなると「俺は伝えたのに君が覚えてないだけだよね」という発言を平気でするのです。

 私は、早口で聞き取れなければ、何回も聞きなおします。しかし、聞きなおすことで不機嫌になる人も少なからずいます。

 しかし、仕事ですから、ある程度理解できなければ、指示をこなすことは出来ません。応用がきかないだけではなく、それに関わる人達にも迷惑がかかるからです。

 忘れそうなことは、メモを取るようにしていますが、往々にして、早口の上司はその「メモとる時間すらも与えないくらいの早口で、多くの関連のない仕事の指示を一気に出す」のです。

 おそらく、自分に余裕がないため、頭に浮かんだものから順に、次々と話してしまうからだと思います。

 早口に対応出来るだけの能力を、自分がつけなければならないのかもしれませんが、私の出会った仕事の出来る上司は、ほぼ100パーセントの確率で早口ではありませんでした。

 なぜなら、仕事の出来る上司は、相手の立場にたって、相手が理解できるような話し方を初めからするのです。

 そして「相手の理解度を確認しながら、次の指示をするため、無駄がない」のです。

 指示を受ける側も、指示がわかりやすいため、応用力がつき、スムーズに指示された仕事に取り組むことが出来ます。

 そうすることで、次の指示を想定するのも容易となり、仕事をこちらから提案し取り組むことが出来ます。

 結果、「指示待ちをする必要もなくなり、自ら主体的に対応する能力を養うことが出来る」ようになります。

 そうすることで、上司とのコミュニケーションがさらに円滑になり、部下も自然と成長出来るため、楽に仕事が出来るようになるのは、その上司の方だとも思うのです。

 仕事の出来る上司は、仕事が出来るからこそ、その事を初めから全て理解した上で、指示を出しているのです。

 そうして、部下を育て成長を促しているのです。

 これからの時代は、「指示待ちの社員」が増えていくとが想像できます。

 なぜなら、「勝手にやって間違って怒られるくらいなら初めからやらない、責任を取りたくないから誰かの指示をまっている」という若手社員が多い気がするのです。

 だからこそ、そういう社員の「やる気を引き出す能力」を、上司側が養わなければならない時代なのかもしれません。

 皆様の周りにも「早口で話すグレー上司」はいませんか?

 今一度、自分自身を振り返り「独りよがりに早口で話すことは自己満足でしかないことに気づき、相手の立場にたった話し方をすること」を意識してみませんか。

 もしかしたら、知らず知らずのうちに「相手が理解出来ない一方的な話し方をして、相手を傷つけてしまっている」かも知れませんよ。 

 皆様の毎日が充実した日々でありますように。

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