【小説】人の振り見て我が振り直せ 最終話「自分勝手な〇〇〇〇が寄生し、優秀な人ほど辞めていく会社」
茉莉花という人は、恐ろしいほど自分勝手な人物であった。
この会社は、市町村役場の施設の管理を下請けしているため、役場の社員からの研修という名の勉強会や、火災や停電などで設備が停止した場合などの訓練などが、定期的に行われていた。
勉強会や訓練は、基本的に非常時を想定した複雑な作業が求められる。
茉莉花の担当するデスクの仕事は、全体を把握することが求められるため、通常時は数値を管理する程度で、それほど複雑ではない。複雑な調整がいる時は、役場の職員が指示してくれるから