松田京子

人生半分過ぎた元転妻です。これまで多くの人達と関わり、感じていた違和感みたいなものを小説やブログにしています。最近は野望ミステリー小説を書いています。

松田京子

人生半分過ぎた元転妻です。これまで多くの人達と関わり、感じていた違和感みたいなものを小説やブログにしています。最近は野望ミステリー小説を書いています。

マガジン

  • 【小説】人の振り見て我が振りなおせ 全12話

    モンスター社員、茉莉花の行動記録

最近の記事

【短編小説】本当の事故物件〜ひまわり荘7号室〜 第3話「祖母の部屋」

 ー5年前ー  このアパート〝ひまわり荘〟2階3号室の住人の徳永夕夏は、春のある晴れた日の夕方、アパートの西側の奥にある、一本の桜の木を窓越しに眺めながら、ここに引っ越して来た日のことを思い出していた。  10年前のあの日、祖母が所有していたアパートを相続した、母親の夏枝とこのアパートに引っ越して来た。  あんな母親でも、一応、学年が変わる春休みに引っ越しをあわせたのだろう。  あの日も、今日と同じあたたかい春の日だった。  それまで、母親が勤めていたスナックの2階

    • 【京のブログ】(14)「〇〇で話すグレー上司」

       このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。  今日は、「早口で話すグレー上司」について書きたいと思います。  私が出会った人で、とにかく早口で何事も話す人がいました。  普段の会話も早口、上司としての指示も早口、挙げ句、冗談でさえ早口で話していました。  もともとの性格がせっかちなのか、頭の回転が速いのか、自分だけで完結するのなら良いのですが、周りにいる人の中には、その早口についていけない人もいました。  例えば、上司としての指示なのであれば、早口で伝

      • 【短編小説】本当の事故物件〜ひまわり荘7号室〜 第2話「3号室の住人」

         ー15年前ー  このアパートの1号室の住人の相田美奈子は、夕方〝夜の仕事〟に出勤するため部屋を出たところで、隣の2号室の住人、増本幹雄に出くわした。  「こんばんは…。」  増本は年季が入ったアパートの階段を昇り、鍵をかけている美奈子の後ろを通り、挨拶をしながら、鞄から部屋の鍵を取り出した。  美奈子の部屋と増本の部屋は、よくある壁を隔てて対称の造りになっており、玄関が隣り合わせに並んでいる。    増本が定時で会社を退社して部屋に帰る時は、美奈子の出勤時間にぶつか

        • 【京のブログ】(13)「自分にとっての普通は、他人にとっての普通とは限らない」

           このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。  今日は、「普通は〇〇だという人」について書きたいと思います。   私の出会った人で「普通は〇〇なのに、あの人はなんで出来ないのだろう?」と頻繁にいう人がいました。(仮にAさんとします。)  ある日、AさんがBさんに真夏の暑い中「なにか飲み物を買ってきて」と頼んだことがありました。  そこでBさんは、いつもAさんが朝出勤した時に飲んでいる、熱い缶コーヒーを買ってきました。  しかし、Aさんは「こんな暑い日に飲

        • 【短編小説】本当の事故物件〜ひまわり荘7号室〜 第3話「祖母の部屋」

        • 【京のブログ】(14)「〇〇で話すグレー上司」

        • 【短編小説】本当の事故物件〜ひまわり荘7号室〜 第2話「3号室の住人」

        • 【京のブログ】(13)「自分にとっての普通は、他人にとっての普通とは限らない」

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        • 【小説】人の振り見て我が振りなおせ 全12話
          12本

        記事

          【短編小説】本当の事故物件〜ひまわり荘7号室〜 第1話「7号室の住人」

           事故物件とは、事件や事故など何らかの原因により、以前の居住者が亡くなったなどの物件のことを言う。  あるアパートの一階の角部屋で、親子と思われる2名の死体が発見された。  ー15年前ー  ある市町村の中心部の近くに、古いアパートが立ち並んでいる地域がある。  昔は中心部の飲食店の従業員の社宅みたいなものだったようで、住人の入れ代わりが激しい、比較的治安の悪い地域でもあった。  最近は中心部の飲食店の経営も苦しく、飲食店自体の件数も減っているためか、社宅のようなものは消

          【短編小説】本当の事故物件〜ひまわり荘7号室〜 第1話「7号室の住人」

          【京のブログ】(12)「〇〇〇〇企業に多い、ヤメハラをする人」

           このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。  今日は、「ヤメハラをする人」について書きたいと思います。   通常、会社を退職する場合は、就業規則などで1ヶ月前までに届け出ることになっている会社が多いように思います。  民法では2週間となっていることから、最低でも2週間前までには、退職の意志を直属の上司に申し出ることになります。  しかし、まだ年休が発給になってない状態で退職することになる場合、退職の意志を申し出て受理されても、勤務最終日までは出勤すること

          【京のブログ】(12)「〇〇〇〇企業に多い、ヤメハラをする人」

          【京のブログ】(11)「〇〇な仕事がしたいと言う若者」

           このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。  今日は、「ラクな仕事がしたいという若者」について書きたいと思います。(あえてここでは若者といいます。)  私が出会った若手社員で「ラクな仕事がしたい」と宣言する20代がいました。なぜかと聞くと「コスパが良いから」でした。  そもそも、昭和の人間の私には、「ラクな仕事とは何なのか」意味がわかりませんでした。  なぜなら、私自身の仕事の定義に「仕事がラク」という考え自体がなかったからです。  その若者の態度から

          【京のブログ】(11)「〇〇な仕事がしたいと言う若者」

          【京のブログ】(10)「薄っぺらい人の薄っぺらい評価などいらない」

           このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。  今日は、「必死で上司の機嫌をとり、部下を差別する人」について書きたいと思います。  私が出会った人で、自分の上司の機嫌をとることに必死で、本来やらなければならない仕事に身が入らない上司がいました。仮にAさんとします。  単純に、会社には仕事をするためにきているのですから、最低限の仕事上の良好な人間関係さえできていれば、問題ないと私は思います。  しかし、Aさんは部署の長である役職についているにも関わらず、直属

          【京のブログ】(10)「薄っぺらい人の薄っぺらい評価などいらない」

          【小説】人の振り見て我が振り直せ  ちょっと休憩ブログ編 〜最終話を終えて〜

           お盆も過ぎているというのに残暑も厳しく、暑いのが苦手な私は、秋の過ごしやすい気温が待ち遠しく感じます。  皆さんはいかがお過ごしでしょうか?  私のつたない投稿を読んでくださる方々に、この場をかりて、あらためてお礼を申し上げます。  私はこれまでの人生の中で、茉莉花ほどやる気がないのに、仕事出来るアピールだけはする、自分勝手な20代に出会ったことがありませんでした。  どちらかというと、わからないなりにも知識を得たいという意欲があり、努力する真面目さや一生懸命さが表

          【小説】人の振り見て我が振り直せ  ちょっと休憩ブログ編 〜最終話を終えて〜

          【小説】人の振り見て我が振り直せ  最終話「自分勝手な〇〇〇〇が寄生し、優秀な人ほど辞めていく会社」

           茉莉花という人は、恐ろしいほど自分勝手な人物であった。  この会社は、市町村役場の施設の管理を下請けしているため、役場の社員からの研修という名の勉強会や、火災や停電などで設備が停止した場合などの訓練などが、定期的に行われていた。  勉強会や訓練は、基本的に非常時を想定した複雑な作業が求められる。  茉莉花の担当するデスクの仕事は、全体を把握することが求められるため、通常時は数値を管理する程度で、それほど複雑ではない。複雑な調整がいる時は、役場の職員が指示してくれるから

          【小説】人の振り見て我が振り直せ  最終話「自分勝手な〇〇〇〇が寄生し、優秀な人ほど辞めていく会社」

          【京のブログ】(9)「誤った方法で承認欲求を満たす人」

           このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。  今日は、「誤った方法で承認欲求を満たす人」について書きたいと思います。  私が出会った人で、異常に承認欲求が強い人がいました。その人は若い女性社員で、上司や新人には異常なくらい〝自分は仕事が出来るアピール〟する人でした。そうすることで、自分の承認欲求を満たしていたのだと思います。  しかし、その人はそれだけではなく、自分の気に入らない同僚(自分より仕事が出来る優秀な同僚)や、同性社員には陰険な嫌がらせをしていま

          【京のブログ】(9)「誤った方法で承認欲求を満たす人」

          【京のブログ】(8)「悪気はないのは、悪くないわけではない」

           このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。  今日は、「人のことを詮索する人」について書きたいと思います。  私が出会った人で、人のことを異常と思えるくらい詮索する人がいました。  休日は何してるの?  どこに住んでるの?  今日の晩ごはんは何食べるの?  買い物はどこにいくの?  仕事の後どこかに行くの?  飲みに行かないの?  結婚してるの?  旦那はどこに勤めてるの?  車は何に乗っているの?  子供はいるの?  子供はどこの学校?  ここにあげた

          【京のブログ】(8)「悪気はないのは、悪くないわけではない」

          【京のブログ】(7)「目には見えない信用の大切さ」

           このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。  今日は、私が思う「見えない信用の大切さ」について書きたいと思います。  私が出会った人で、嫌な仕事からあからさまに逃げる人がいました。肝心な時にいつもいないのです。  その人は、自分が嫌な仕事をやらなければならない日に、急にズル休みをして、はじめから自分がいない「やむを得ない環境」をわざと作り出し、他の人がするように仕向けることで、嫌な仕事から策略的に逃れる人でした。  そして、その人は「嫌な仕事をしなくても

          【京のブログ】(7)「目には見えない信用の大切さ」

          【京のブログ】(6)「昭和世代の人間が今、書くことで気づいたこと3つ」

           このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。  今日は「書くことで気づいたこと3つ」について書きたいと思います。   私がnoteさんで小説やブログを書くようになってから、あっという間に3ヶ月ほど経ちました。  マイペースで投稿してきましたが、私のつたない文章にスキしてくださった方、読んでくださった方々に、この場をかりてお礼申し上げます。  昭和世代の私が、スマホというデジタル機器と悪戦苦闘しながら、仕事や家事の合間を使い、少しずつコツコツと書いてきた結果

          【京のブログ】(6)「昭和世代の人間が今、書くことで気づいたこと3つ」

          【小説】人の振り見て我が振り直せ  第11話「あなたの目は節穴ですね、〇〇が良いという言葉の意味わかってますか?」

           所長は茉莉花のことを〝デキてる〟からか(第5話)〝地頭が良い〟と言う。    しかし由希子は、茉莉花が地頭が良いとはどう言うことを指すのか、疑問に思うのだ。  なぜなら、茉莉花に〝物事を理解し吸収する、柔軟な思考力がある〟とは全く思えないからである。  そもそも、地頭が良い子なら、難しい資格試験だって容易に投げ出さず(第6話)に、取得できるくらいの学力もそれなりにありそうなものだが。  所長は、本当に下心で、茉莉花の〝仕事出来るアピール〟に単純に騙されていて、〝見抜く

          【小説】人の振り見て我が振り直せ  第11話「あなたの目は節穴ですね、〇〇が良いという言葉の意味わかってますか?」

          【京のブログ】(5)「一冊の本との出会いと、時間が経過した今だからわかる断捨離の効果5つ」

           このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。  今日は、時間が経過した今だからわかる「断捨離の効果5つ」について書きたいと思います。   しばらく前に、断捨離が流行った時期がありました。その時に断捨離に挑戦したという方も多かったのではないかと思います。  私が断捨離しようと思ったきっかけは、ある本屋さんで出会った一冊の本と、もともと引っ越し魔だったのもありますが、転勤も多かったからです。    私が出会ったその本は、著者舛田光洋さんの〝3日で運が良くなる「

          【京のブログ】(5)「一冊の本との出会いと、時間が経過した今だからわかる断捨離の効果5つ」