【データで実証】疲労軽減効果の高いランニングタイツの選び方
こんにちは!
カラダの治療家 みかみ ひさしです!
今日は疲労軽減効果の最も高いランニングタイツの選び方をお伝えしていきます!
皆さんはランニングやマラソンの際に使用するタイツをどのように選んでいますか?
デザイン、機能性、価格、有名なメーカーなど色々な基準があるかとは思います!
ですが、マラソン大会の際に少しでも疲労を軽減させたい方にはとても参考になる文献かと思います!
この中でどのタイツがいいと思いますか?
実験内容
20 歳代の女性 6 名を被験者とし,8km/h 走行で 35 分間の着用実験を実施した.
【結論】Bが効果が高かった
その結果,下腿内側を除き,Cp 型タイツ各部の衣服圧が高いほど積分筋電図(iEMG)が低く, iEMG が低いほど平均周波数が高くなる傾向がみられた.このことから,Cp 型タイツの衣服圧が 姿勢保持筋のサポートと,大腿筋や下腿筋のブレ抑制に働き,筋負荷と筋疲労を低減させる効果があることがわかった.また,心拍数や LF/HF,分時換気量においても,Cp 型タイツで生体負荷が低い傾向がみられ,高い衣服圧をもつタイツほど生体負荷が低い傾向がみられた.しかし,下腿内側を含む下腿後面に幅広く強伸縮部を配した Cp 型タイツにおいて,腓腹筋内側頭の iEMG が 高くなる傾向がみられたことから,走行時の筋の収縮による膨隆を阻害しない程度の衣服圧設計が 必要であることがわかった.
* iEMG(積分筋電図)=筋肉を使っているほど高くなる
*Cp 型タイツ=コンプレッション(着圧)型タイツ
各被験者の走行35分間の積分筋電図 iEMGの平均値および標準誤差
ほとんどの項目でBが低くなっているのがわかると思います。
*脊柱起立筋(Es),大腿直筋(Rf),大腿二頭筋(Bf),前脛骨筋(Ta),腓腹筋外側頭(Glh)
↓筋肉の参考にしてください。
【結論】要点まとめ
「ランニングタイツは履いた時の脚全体の着圧の高さで選ぶ!」
これが大事です。
ちょっとキツイなと思うぐらいでもいざ走ってみると意外といけたと言うのが今回の実験のBになります。
ですが、走っている際の膝の動きの妨げにならないようなランニングタイツのデザインというのは課題がありそうです。
また、腰の辺りまでサポートがついていた方が姿勢を支えてくれる脊柱起立筋のサポート効果も高くなりますので、腰の辺りの着圧の高さも重要です。
たくさんのランニングタイツの種類がある中で何を基準に選んだらいいか参考にしていただければ幸いです!
論文
コンプレッション型ランニングタイツの圧力が 走行時の筋電図,心電図および呼吸機能に及ぼす影響
(2019 年 10 月 16 日受付;2020 年 1 月 31 日受理) 加藤 礼菜* 坂下 理穂* 諸岡 晴美** 林 詩苹*** 沈 培德***
# *京都女子大学大学院 **京都女子大学 ***財團法人紡織產業綜合研究所
https://www.jstage.jst.go.jp/article/senshoshi/61/5/61_381/_pdf/-char/ja