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【書籍紹介】Ostfried Preußler著、『Das kleine Gespenst(小さいおばけ)』

今回は、とってもかわいい児童文学作品をご紹介します。読み聞かせは4歳児以上を対象としており、自分で読むのは6歳児以上対象です。

オストフリート・プロイスラー Ostfried Preußler 著、フランツ・ヨーゼフ・トリップ Franz Josef Tripp(絵)『Das kleine Gespenst(小さいおばけ)』、学校図書版 Schulausgabe (2008、第12版、Thienemann)です。

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オイレンベルク Eulenberg という小さな町の上に立つ古いオイレンシュタイン城 Eulenstein に住む小さなゆうれいのお話で、市庁舎の鐘が夜中の12時を打つと起き出して1時の鐘が鳴るとまた眠る習性を持っています。みみずく Uhu のシューフー Schuhu と友達で、彼と昼の世界はどんなだろうと話していたら、ある日突然昼の12時に目覚めてしまい、Eulenberg の町中を昼日中に彷徨って騒ぎを起こします。ストーリーは単純で微笑ましく、思わずニヤリとしてしまうよなユーモアがあります。


ドイツ語学習者の視点で見ると、児童文学とはいえなかなか侮れない高度な表現があります。私は言葉の面でも、もうちょっと子供向けの単純なものを想像していたのですが、結構知らない表現があって意外でした。知らなくても意味は文脈からくみ取れるようなものでしたが、興味深いものでした。

例えば jemanden ins Pffererland wünschen(誰かが遠くに(コショウの育つ土地)いなくなることを願う)や mit Holterdiepolter(大慌てで)などが表現として面白いですね。

別れる意味での「失礼する」のニュアンスで sich empfehlen が使われているのもなかなか文学的です。


日本語訳もあります。

オトフリート・プロイスラー (作)、フランツ・ヨーゼフ・トリップ (絵)、はたさわ ゆうこ (訳)

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