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1枚の絵から伝わる気持ち。これだから、君は。


怒鳴って
怒鳴って

怒鳴りまくっている。


止まらない。


口を開けば、トゲトゲした言葉たちが空気を刺して刺して刺して・・そして、息子に飛んでいく。


止まらない。


家族でキャンプに行ってきた。

その記事を書こうとしたのに、書けない。

アスレチックで、お腹攣りながらも必死で息子について行こうとするが、見事に息子に置いてかれた母の姿を書こうとしたのに。
楽しい記事を、書こうとしたのに。


キャンプから帰ってきて一気に現実。


朝から、フリースクールに行く行かない行く行かない行く行かない行く行かない・・・葛藤という名のミーティングが始まった。


覚悟はしていた。
楽しかったことも疲れるから、行かないっていうかもな、って。
それでもいいと思っていた。

でも、彼は行くって言ったのだ。
拾った石をみんなに見せたいって、楽しそうに言ったのだ。

「やっぱり行かない」儀式はあるだろうな、って思っていたのに拍子抜け。

私は、期待してしまった。

でも、私がこんなに荒れているのは、期待していたのにいつもの儀式が始まってしまったからではない。



「さて、行こっか」って、言ったその時。


「ゲームだめ?」



今から行くっていう間際に彼は、そう言ったのだ。
私はできるだけ笑顔で、


「ゲームいつだってできるし、帰ってからやったら?」


どっかーーーーーーーん。


その一言が、地雷踏みました。


そこから、彼のイヤイヤゴネゴネグチグチが大爆発。文句文句文句の嵐。そんな中、エンドレス行く行かない。


挙句


「何で、お母さんはいつも無理やり連れて行こうとするの!」

という、聞き捨てならない言葉が私の脳みそにカーンと直撃した。


はい?



ワタシガイツアナタヲムリヤリツレテイコウトシタンダイ?


息子のネガティブモード炸裂。
全てをネガティブに塗り替えちゃう。


それきた!


ってね、カラッとスルーできればいいんだが。


あーた、ゲームやりたいだけやん。

明らかに、この「行きたくない」は、ゲームがやりたかったから。


それが、私は気に食わなかった。


「お母さんが、いつ、無理やり連れて行こうとしたよ!」


と、それはそれは恐ろしい声で怒鳴り散らし、2階の寝室に籠った。


あーイライラする。
ふざけんな。
どんだけ君のことを考えていると思ってんだ。
何が無理やりだ。
ふざけんな。
ふざけんな。
ふざけんな。


ふざけなさんな



校舎の窓ガラス壊してまわりたい


尾崎歌うよ?


あー、同時に情けない。
またやっちまった。

笑っちゃうくらい怒鳴ってんな、私。
何が、「待つ」だ。
noteで美化された自分に嫌気がさす。

凹む。


いろんな感情が渦巻いてる。


そんな時に、お籠り部屋に息子が来ちゃうわけよ。


来ないで。マジで。
1人にして今は。

お母さん、今はまだ、毒吐いちゃうよ。


「もう、1人にしてよ!」


ほら、吐いちゃった。
私は、1人息子を残して部屋を出た。


止まらない。
止まらない。
ごめん。
止まらない。


頭ではわかっている。

ゲーム時間なんて、ゆーても30分だ。
だったら、ゲームやって満足してから、ルンルンで出かけてもよかったんじゃないの?


なぜ、それが、できないのだ!mika!!!!!


なかなか手放せない。
手強すぎる私の「こうしたい」。
カチカチの思考。



怒りの感情は疲れるね。


この渦巻いた感情のままnoteに書き殴っていて、公文なかなかやらない次男にも怒鳴ったりしてさ。

次男にとっては、とんだとばっちり。
ごめんね。


て綴っていたら、今長男が、「お母さん、はい、これ」と、照れくさそうに渡してきた。



はぁ。

これだから、君は。


1枚の絵から伝わる気持ち。


私は、noteを綴っている手を止めて、息子を抱きしめた。

「ありがとう」


私の渦巻いた感情は、跡形もなく消えていた。


次はきっと、キャンプで必死に息子を追っかけたアスレチックのお話を、綴れることと思います。

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