【第5回】参加企業インタビュー「ばかもん、わかもん、こなもんが可能性を広げる」 〜天創堂 粕井健次社長 〜
2019/3/17、Team mikachiは、様々な業種の社会人と天創堂の社員が一緒になって新規アイデアを立案するワークショップを開催しました。
Team mikachi編集部は、天創堂の粕井健次社長に取材しました。
(聞き手:Team mikachi山本龍太)
1.イベントに参加して可能性が広がった
龍太:本日は3/17のオープンイノベーションイベントに企業側として参加した感想をざっくばらんに伺えたらと思いますので、宜しくお願いします。
粕井:こちらこそ宜しくお願いします。
率直に言って、楽しめましたし、刺激的でした。
業界にいると枠にはまった考えになりがちですが、業界業種問わず色んな方が参加されるので、業界の常識に捉われずにアイデアが生み出される流れが、一緒に参加していて刺激的でした。
龍太:そう言ってもらえて嬉しい限りです。イベントに参加されて、どんなことを得られましたか?
粕井:自分達がやっているビジネスの可能性を改めて感じることができました。グループワークの中で出たアイデアで、VRなどのトレンドを取り入れたアイデアがあり、実際に活かせるものもありそうだと思いました。そして
何より、参加した皆様とのご縁を得られたのが大きいなと感じています。
2.「無茶ぶり」が大好物
龍太:今回のイベントは知り合いの方からの紹介(突然の無茶ぶり)で今回参加していただきましたが、どんなことが得られると聞いていましたか?
粕井:私は前職のベンチャーでも上司からの無茶ぶりをたくさん頂きましたが、「無茶だ」と感じている時点で、「自分はここまでしかできない」という枠を決めてしまっていると思います。その意味で、無茶ぶりこそが、自分の枠をこえて成長をさせてくれるものだと、思っています。
得られる事として、次の3点があると聞いていました。
1.参加者に多くいるMBAホルダーの知識や知恵から、ビジネスアイデアに関する新しい気付きが得られること
2.社外の参加者との交流により社員のモチベーションが上がること
3.イベントで出会う人と新しいビジネスに繋がる可能性があること
この中で新事業のアイデア出しはうまくいったと思っています。
人との出会いについてはFacebookで多くの方と繋がる事ができ、イベント後もやり取りしている方がいます。
なお、現在、採用活動をしており、今期中に10名増やそうとしておりまして、今は7名決まっています。なので残り3名を見つけたいと思っています。
天創堂は、現在リファラル採用が8割以上の会社です。今回のイベントの参加者の方は、わざわざ休日に自分でお金を払ってでも学びたいという成長意欲の高い人なので、期待度は高かったです。
龍太:どういう職種の人を募集しているのですか?
粕井:まずは国内外問わず営業職、ライセンス事業の担当者。そして人事です。人事は今期初めて募集する職種で、自分の中では大きなチャレンジです。今までは、営業展開メインで仕事を作り出すことに重きを置いてきましたが、今後事業を拡大するために採用活動と組織づくり担って頂ける方を必要としています。
私が考えたアイデアを形にしてくれる人も探しています。私は新規顧客の開拓や新たなビジネスを創出する事に特化して、自分の無茶ぶり(笑)を仕組みとして実現できる人を見つけたいです。
龍太:イベント参加者には毎回色んなバックボーンの方が集まるので、採用や複業者募集でも、是非活用して欲しいです。
3.仕事と人生のバランス感覚が合うかどうかを重視
龍太:採用する際には、どんなことを重視していますか?
粕井:仕事観や人生観が合うかどうかを重視しています。
よく「ワークライフバランス」と言われますが、そのように仕事とプライベートをきっちり分けて考えることは、私は違和感があります。だって、「ワーク」も「ライフ」も、全てがライフ(人生)ですよね(笑)
仕事も人生の一つであり、境目を設ける事に意味はあまり無いと考えています。一度きりの人生ですし、どうせ働くのだったら楽しく充実した時間を過ごしたい。「一緒に働きたい」と心から思える人とともに、思いきり働けるのが理想だと思うので、このような人生観を理解できる方かどうかを重要視しています。
龍太:その考えは自分も同感です。落合陽一さんが言っている「ワークアズライフ」の考え方に似ているかもしれないですね。
粕井:そうかもしれません。仕事が終わった土日や定時後も、楽しくコミュニケーションが取れるような人を見つけたいです。「もっとこんな事をやりたい!」「こんな人と仕事をしていきたい!」「こんな会社を創っていきたい!」と話をするのは本当に楽しいですし、時間を忘れてしまいます。
ちなみに、「採用と結婚は一緒」と思っていて、何が「正しいか正しくないか」、ではなく、価値観、仕事観や人生観が「合うか合わないか」が大事、という風に考えています。
私は土日も仕事が多く、平日も帰りは遅いですが、妻からは不満を言われた事がなく、自分自身の人生観や生き方に共感して支えてくれている事に感謝の気持ちしかありません。
共働きですので、普通であれば家事や育児を分担するのが当たり前だと思います。平日も遅くて土日も仕事があったりするなんて「家庭をかえりみない、なんてヒドい旦那、父親だ」と思われるかもしれません。ですが、私には一度きりの人生チャレンジがしたい、経営者として会社を成長・発展させて一緒に働く仲間の生活も豊かにしていきたい、それと同時に、たとえ何があっても、家族を守っていく覚悟をもって生きています。
結婚も採用も、同じように、価値観が合うことがすごく重要だと感じています。
龍太:最近よく言われる「エンゲージメント」の考え方と近いと感じました。昔風に言うと愛社精神のようなもののようなことですが、今はそれが薄まり、「社長が儲かって自分達は会社の歯車だ」と感じされられる会社が多くなっているように思います。昔風に言うと愛社精神のようなもののようなことですが、今はそれが薄まり、「社長が儲かって自分達は会社の歯車だ」と感じされられる会社が多くなっているように思います。その点では天創堂さんで働くと、人間的に成長が出来そうだなと感じました。その点では天創堂さんで働くと、人間的に成長が出来そうだなと感じました。
4.パクっちゃった(∀`*ゞ)テヘッ !ハイタッチええやん!!
龍太:イベントに参加された社員の皆さんは、どのような感想を抱いていますか?
粕井:全体的には、「楽しかった」という感想が多かったです。
当日楽しめる雰囲気作りをしてもらえたのがありがたかったと感じています。
ちなみに、イベント冒頭でアイスブレイクのために、参加者皆でハイタッチをしているのを見て、早速自社の朝会でもハイタッチを取り入れたところ、雰囲気が明るくなりました。今後入社する方にも、社員全員とハイタッチをしてもらおうと思っています。
龍太:ハイタッチすると明るい雰囲気になりますよね!
参加された社員の方に何か変化はありましたか?
粕井:1名、大きく変わった人がいます。
入社して2週間、入社したてで知らないことが多いということもあってか、イベント参加前は自信無さげなところがありました。
しかしイベントでは、チームを代表して新事業案のプレゼンをしていました。
発表内容も面白かったですし、それから仕事への姿勢が変わりました。
表情も劇的に変わったと思います。イベントに参加したことで、自信に繋がったんだと思います。
イベントで掴んだ前向きな雰囲気のまま、営業として新規開拓をして行って欲しいと思います。
5.「ばかもん、わかもん、こなもん」が日本を元気にする
龍太:ところで私たちが運営している、この「mikachiイベント」を、3つのワードで表すとしたら、どんな言葉になりますか?
粕井:面白い質問ですね(笑)
イベントの時に、龍太さんがおっしゃっていた「ばかもん」「わかもん」「わかもん」・・・ではなく「こなもん」ですね!(3/17イベント時の資料の一部である下記の図を参照)
あのイベントに参加している人は・・・「ばかもん」だと思います!(笑)日曜日に朝から晩まで、あのような事業アイデア立案のイベントに、わざわざ自分でお金を払って参加するのは良い意味でばかもんですし、年齢に関係なくそのような前向きな方たちは魅力的な人な「わかもん」が集まっていると感じています。
「こなもん」は大阪らしさという意味で挙げました。
やってみなはれ、おもしろおかしくやろうというのが感じられ、関西らしさを感じました。
6.今後も続いていく壮大なわらしべ事業
粕井:事業を拡大していくうえで、人財の獲得と組織作りが重要だと思っています。
今後は少人数のチームで独立採算で事業を進めて行きたいと考えています。
また、マネジメントは自分にとって未知の領域であるので、顧問、複業、本業といった雇用形態は問わず、経験のある人をアサインして一緒に進めて行きたいも考えています。
一度組織を作ったからといってそれが最適ではなく、変わっていくものだと思うので、場合によっては新しく入る人にいきなりリーダーになってもらうこともありうると思っています。
龍太:枠にとらわれないで、組織や雇用形態で展開していかれると枠にとらわれない事業展開になっていきそうですね。
粕井:人から、「あなたの会社は壮大なわらしべ事業ですね」と言われたことがあります。確かに、創業当初の事業は大失敗して、紆余曲折があり今の事業の形になっているので、その通りだなと思います。
今後はインバウンドや輸出、事業承継等を通して日本のご当地メーカーを救っていきたい!という想いを持っているので、それを実現させていきたいと思っています。
龍太:私自身も中小企業をお客様に経営コンサルタントの仕事をしているのですが、良い製品があるのに戦略がないためになかなか売れないという、もったいない会社を多く見ます。インバウンド向けマーケティングは強化できる余地はまだまだあると思います。
粕井さんはアツい想いを持っておられて話を聞いている私も刺激を受けました!
本日はありがとうございました。これからも宜しくお願いします!
粕井:ありがとうございました。こちらこそ宜しくお願いします!
インタビュー後に、受付で撮ったビリケン像前での写真
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