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「行動できない」を改善するために知っておきたい考え方のクセ
「損して得とれ」・・はじめに損をしても、それをもとにして将来の利益につなげる
と言われても、日常生活で「損して得取れ」な場面に直面すると「目先の損はやっぱりしたくない!」となってしまいますよね・・
そこで、今回お伝えしたいポイントはなぜ、将来得することがわかっているのに、はじめの損を受け入れられないのかについてです。
それは、人間が持つ考え方のクセや認知バイアスと言われる考えの偏りが客観的・合理的な判断の邪魔をするからです。
いつも自分は客観的に冷静に物事を判断できていると自信がある人ほど、意外と自分のことがわかっていなかったりします。
だからこそ、自分が持つ考え方のクセや考えの偏りの存在を理解しておくことが、行動できない悩みの改善につながるんです!
損失回避性(損失回避の法則)
損失回避性(損失回避の法則)という言葉を聞いたことがありますか?
損失回避性とは、多くの人にとって得をする喜びよりも損をする悲しみの方が大きく感じる
という特徴のことです。
例えば
食べ放題で元を取ろうとしたら食べ過ぎでしんどくなった。
入会金を無駄にするのが悔しくて行かないジムの月謝を払い続ける。
物が捨てられなさ過ぎて気づいたらトランクルームを借りていた。
と文字でみると理解に苦しむことばかりですが、誰もが似たような経験をしたことが絶対にあると思います。
この「得よりも損を避けたがる感情」はお金の損得にだけ働くわけではなく、当然ながらこれから投資する労力や割かれる時間などに対しても、影響を与えます。
こんなときに、うまく行動に移せるようになるためには
一瞬の損得の感情に騙されず、正しく損得を判断しようとする姿勢や気持ちで、必ず損・得両方について落ち着いて考えてみる。
こんな風に心と頭の余裕を持って判断できることが大切です。
現在バイアス(現在志向バイアス)
もうひとつお伝えしたいのが、現在バイアス(現在志向バイアス)という考えの偏りについてです。
現在バイアスとは、将来の大きな利益よりも目先の小さな利益を優先してしまうという心理傾向です。
例えば
冬休みに入ったらすぐにやると決めていた宿題を、結局冬休み最終日にやっている。
資格の勉強のために動画を見ていたのに、気づいたら趣味の動画に夢中になっている。
強く決意してダイエットを始めたはずなのに、唐揚げをすすめられるとついつい食べてしまう。
このように、目先の誘惑や自分の欲望に勝てずに毎回後悔する人は、どこかのタイミングでそんな自分の性格・行動の傾向を客観的に把握する必要があります。
そうやって自己理解が進めばありのままの自分をまっすぐに受け止められるため、どんどん自分に合う対処法を見つけるのが上手になります。
目先の利益に目を奪われず、中長期的な利益に目を向ける姿勢や気持ちで、自分に取って最も重要な利益とは何かを落ち着いて考えてみる
前のめりで勢いに任せた判断は、最終的に損をするときがあると意識しておけば、必ず損失の回避につながります。
まとめ
人それぞれに「損」にはいろいろな形や感じ方がありますし、損得を意識するタイミングでの仕事環境、人間関係や社会的立場によっても判断は変わってくると思います。
だからこそ
損失回避性(損失回避の法則)
多くの人にとって得をする喜びよりも損をする悲しみの方が大きく感じる
現在バイアス(現在志向バイアス)
将来の大きな利益よりも目先の小さな利益を優先してしまう
という人の根源的な考え方のクセ、偏りを知っておくことで、とっさの判断を迫られる出来事が起きたときや重要な決断が必要なときに備えられるわけです。
次に損得や利益の大小を判断しないといけない場面が来たら、偏りが出ていないかどうかをご自身に問いかけてみてください。
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