水曜日の本棚#25 選んだ孤独はよい孤独
先週に引き続き、山内マリコさんの本です。
地方住みの女のリアルを書く山内さんが、この本では地方住みの男のリアルや、女のなかで槍玉に挙げられがちな「あるある」な男たち側からみた世界、世間一般(含む自分)がなんとなく共通に持っているステレオタイプの逆をいく男子高校生、そして超短編(というかもう数行の会話だけ、だったりする)で展開するこれまた「あるある」な世界etc...を描いている短編集です。
いちばん「うわー」(いい意味で)と思ったのは、そのなかの一編『ぼくは仕事ができない』。地方の広告代理店のある男の話で、周囲の人間が彼について語るのだけれど、男性社員、女性社員ではまっったく評価が異なるのですよ...。これもまた「あるある」でなんかいろんなところが痛くなりました。
自分でも意外だったのですが、いままで読んだ著者の本のなかでいちばん好きかも。彼女の本がお好きな方は間違いなく楽しめると思います。
◇ポッドキャスト番組更新しました◇
みなさんが家にいる時間の多いいま、少しでも気分転換になればと思って始めました。毎回10分ほどの番組です。
今回はあなたの個性がわかる10の質問と、旅のお話をしています。聴いてくださいね!
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