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簡単に繋がる世の中だからこそ。


今朝、打ち合わせの約束をした地域のおばあちゃんが、待ち合わせ時間になっても姿が見えず、電話も応答なく、お家のインターホンを鳴らしても反応がなく、思いつく場所を一通りぐるっと歩いて訪れてみたけど結局何も分からなかった。

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為すすべなく、私の携帯番号を名刺に書いて、待ち合わせ場所の喫茶店の店員さんにたくした。心ザワザワしながら、会社に帰って来た。

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それから何回か、時間をあけてお家に電話をした。
とってもアクティブな方だから、きっと何かの用事で外出しているはず。
日中に電話が繋がらないのはいつものこと……。

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いつもの時間帯、夕方18時頃に電話をかける。

(これで応答がなかったら、どうしよう。)

はらはらしながら受話器を握り、耳をすます。
呼び出し音が繰り返す、いつもの長さ。

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「ガチャ」という音の先に、元気な声が聞こえた。

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携帯や電話が無い時代、どんな風に相手に思いを馳せて過ごしていたんだろう。


いろんなことを想像した今日一日。

便利な世の中は良い。でも、大事な心の働きや感情を、忘れてしまっていないか、肝に命じておかなきゃなと思う。



2019.12.03

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