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The end of their life. 097 水原弘
The end of their life. 097
水原弘(みずはら ひろし)
(1935年11月1日-1978年7月5日)
歌手、俳優。
東京府東京市深川区(現・東京都江東区)生まれ。
愛称は「おミズ」。井上ひろし、かまやつひろしとのトリオで「三人ひろし」と呼ばれていた。
1959年、中村八大と永六輔の初共作となる『黒い花びら』でレコード・デビュー。同年、第1回日本レコード大賞を受賞。独特の甘い“低音”で20代の女性を虜にした。
1960年代前半から映画にも出演し、主役や準主役級の役をこなす。
しかしこの頃から取り巻きを引き連れて夜の街を豪遊し、「業界屈指の酒豪」と呼ばれるようになる。さらに、花札賭博で事情聴取を受け事実上芸能界を追放される。
1967年、『君こそわが命』が大ヒット。日本レコード大賞歌唱賞受賞、紅白歌合戦にも5年ぶりの出場を果たし、「奇跡のカムバック」といわれた。また、アース製薬の『ハイアース』のテレビCMに出演。街でお馴染みのホーロー看板の人となった。
1978年6月24日、北九州市の「ホテルニュー田川」の客室トイレでアルコール性の慢性肝炎のために大量に吐血し救急搬送される。吐血から11日後の7月5日未明、肝硬変の重症化による食道静脈瘤破裂のため死去。満42歳。