娘と飲むアイスコーヒー
暑くなってきたのでアイスコーヒーにシフト
私のをつくるついでに娘にもカフェラテを作ってみたらめちゃくちゃ飲んだ。
飲み干す娘を見ながら、
「私の子だもん。コーヒー飲むよね。もう13歳。そういえば私だって子どもの頃から飲んでたもんなー。」
母は母で「私の孫じゃしなぁ」
と、くだらない会話をする。
父も、コーヒー飲むん?と驚いていた。
飲まない というイメージが定着してしまっている。
もっと小さい頃、コンビニで買ったブラックのコーヒーを私から取って飲んだことがあった。
一口飲んで苦い顔をして飲むのをやめた。
甘いコーヒー牛乳もカフェオーレも、好んでは飲まなかった。
だからコーヒーは好きじゃないと思いこんでた。娘は好きなものがハッキリしているし、ずっと変わらない。
グミが好き。
おもちが好き。
卵が好き。
酢の物が好き。
でもよく考えたら好みが変わったものもあるんだ。飲まなかった牛乳に急にハマって牛乳ばかり欲しがったりした事もあった。
前に飲まなかった。それだけで飲まないと思い込んでた。そして、どうせ飲まないだろうと決めつけているものは与えようともしない。
シュワシュワするものも好んでは飲まないけど、口に入れた瞬間毎回変な顔をする、その顔が見たいがために一口あげる。
慣れる事なく毎回変な顔をしてくれる娘が可愛い。
娘の変化にいつも気づいていられるようにと思いながら、こうやって思い込んで決めつけてる事っていっぱいあるんだろうな。
思いこんでることにすら気づかず過ごしてる。
去年、学校の授業参観でミシンの授業があった。
同じクラスの男の子がスイッチのボタンと、次に抑えをおろすって動作を理解してる姿に感動した。
特別支援学校の重複学級に在籍している娘。重複学級はクラス替えがないので、3人でゆったりのんびり8年目。それぞれの成長をお互いに喜び合える事も、毎日一緒だと気づけない変化に気づきあえる事も本当にありがたい。
娘はというと、使えてるなんて言えるレベルではないし、やる気は微塵も感じられず、目の前のミシンよりも一緒に座って一生懸命教えてくれている先生の顔ばかり覗き込んでは「手元見てよ」と言われる姿に、らしいなぁと笑っていたのだけど、私は家でミシンなんて触らせようと思った事なかったよなぁと思った。できるかできないかじゃないんだよな。
成長を願うのと同時に、いつまでも子どもでいてくれたらなんて思ったりしてるんだ。
子どもの出来ることを奪ってしまわないように。
その軸だけは忘れないようにしたい。
と言いつつ、歯磨きはいつも羽交い締め。
髪を切る時はガッツリと腕と顔を抑えてる私が、
カフェラテを飲んだ娘に感動しただけの話。