ハンガー・ゲーム0
映画『ハンガー・ゲーム0』(原題:The Hunger Games: The Ballad of Songbirds and Snakes)を観てきた。
2時間は、軽く超える大作。けど、何度か見せ場があり退屈せず最後まで鑑賞できました。
これは米国などの英語圏では、ヤングアダルトくらいの層(子供から大人になるくらい)に非常に人気がある小説「ハンガー・ゲームシリーズ」をベースにした作品。
なので、英語圏ではとても有名で馴染みがある話です。話題作って感じかな。
今回は、シリーズ1作目から4作目に登場する悪役スノーがいかにして出来上がったかを描いた作品。なので、時系列としては1番最初になります。
正直、私はシリーズ物を観る時は外れる可能性も考えている。けれど、これは原作があるから良い仕上がりと思った。おすすめです。
日本語の題だと、分かりづらいけれど元々の題名 The Hunger Games: The Ballad of Songbirds and Snakes は、非常にこの映画をよく表している。
スノーが、教育係となった時に出会う女性ルーシー・グレイはとても歌が上手い。その歌が所々で流れ、蛇は非常に物語の鍵となる。
それがまさに映画全体の軸になっている。
ハンガー・ゲームという名の戦争を見せものにし殺し合いを観て楽しむショー。かなり過激化し、残酷になった。
指示に従い、プロパガンダ放送。そして金儲け。
人の生死もエンタメである。
そして階級に関わらず、皆これに加担している
みんなして観て熱狂したり、出資するのです
誰もが関わらなければ終わる。
ゲームは機能しない
支配層という名の特権階級が、それを組み立て従わせる。時とし、心理作戦さえ組まれる。その仕組みがどうして出来たのかがこの映画で明らかになる。
とても呆れるような単純な話かもしれないが、物事って大体はそんなもののような気もする。
酷く苦しい話で、、見てるとなかなかキツイものがあった。
人を熱狂させるものって怖い側面もあると思う。
良い風に働く面もあれば、破滅させる危険性も
スノーは、後にハンガーゲーム主催側に長く君臨することとなってしまったのだが…。本来、必要な時にちゃんとした愛情を受け取っていたらああはならなかったのかもしれない。
世間的には、良い身分で立派に振る舞っている。けれども、悪い影響を及ぼしている人とかは現代にもいる。
急にそんな風になる訳でもなく、育った環境や出会いとかちょっとしたきっかけの積み重ねでそうなる事はあり得るわけ。
なので、自分だけではどうにもならない事も多い。生きるか死ぬかみたいになった時に、咄嗟に何を選ぶかもあるだろう…
よく倫理の問題で話題になるトロッコ問題みたいに答えがない事まであり得るだろうなと。
それに加え、自分が意思に反して殺されそうになったとして、それでも良いと思える人は全員ではない。そう考えると、一歩間違えれば誰でも俗に言う「悪」の方になってしまう可能性はあるだろう。
ハンガー・ゲームで後に中心人物になるスノーの若かりし頃を見て、胸が苦しくなった。
そして、歌うたいのルーシー・グレイも……
彼女の気持ちなど、誰も分かるわけはない
言ってる事のどれが本当で嘘かもきっと誰にも分からないんだ…彼女自身だって迷うかもしれない。
争い事なんてなくなれば良いのに……
この映画を観て強く思いました。
一つ言えることは、音楽とそれに乗る歌声がとても良かったということ。
大音量で胸に響きました。
総合的に良い映画と思います。
トレーラーです
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映画を観る事は、英語習得にとてもためになる!
なので、観た映画のレビューも書いてます