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映画『イエスタデイ』

ビートルズを誰も知らない世界になったらの 
「if」世界を描いた作品『イエスタデイ』
(Yesterday)
。題名がまさに、The Beatlesの代表曲である。

タイムスリップ物かな?
音楽映画かな?

くらいの軽い乗りで見始めた。

この私の予想は両方見事に外れ、正統派イギリスのドラマ映画という印象を持った。

イギリス風の皮肉と現代への風刺が効いていて、それも良さ。

ある人には、どうでも良いことでも
別の人には大切な物である。

また、良いも悪いも境界が曖昧ということとか。

そういうことって沢山溢れているけど、そんな風の描写が色々とあって良いなと思った。

ビートルズを知っている人も知らない人も、違った切り口から楽しめるかなという風の映画でもある。

流行や人気を作り出す仕掛け人から、見た角度。
そして、時としてそれと反する個人としての幸せについても描いてあった。

ネタバレになるからあまり書かないけど、心温まる描写が沢山ありバッドエンドじゃないので気晴らしに良い映画に思う。

イギリスは、階級社会で移民国家である。
生まれによって、階級を飛び越えるのはとてつもなく難しい社会だ。それを考慮するとミュージシャンになり有名になるというのは一種のサクセスストーリーである。

ビートルズ誕生の地、リバプールは労働階級の街である。なので、彼らの人気は結構大きな意味を持つ。それが忘れ去られるのは、大事件な訳だ。

社会構造の背景に興味を持つと、登場人物の心情がもっと深く理解できる。そんな気もする。

主人公は、音楽好きだ。しかし、ほとんどミュージシャンになるのは諦めてしまっている。そんな矢先に、ビートルズが忘れ去られてしまうという大事件がきっかけでチャンス(!?)が舞い込んでしまうのだ!?

突拍子もない話に思うけど、なるほどねぇみたいな現実味がある描写が続くのもなんともシュールでコメディだなといった感じ。全体にいい意味でイギリス映画の雰囲気が溢れていた。

主演俳優さん達も、歌が上手だしちゃんと観れる。ゲストにエド・シーランがサラッと出ていて、天然ボケをかます本人役で登場していたのも現実味を足すスパイスになっていた。

イギリス映画を観たい人。
音楽に興味がある人。
ハッピーエンドのドラマを観たい人。

におすすめできる映画が、『Yesterday』

それにしても、ビートルズは素朴でシンプルだけど耳に残る名曲を沢山残したなあというのも振り返ることができる点でもよかった。

音楽は色褪せず、ずっと残りますね。

英語学習中の人で、Netflix 入ってる人は、英語字幕が付けられるのでその点でもおすすめです!

英語学習者は、映画を観るのも英語慣れに良いです。映画レビューも、たまに書いています♪

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