映画『ブラックベリー』
“BlackBerry” 見るだけで懐かしくなるタイトルの映画を見つけた。
字の通り、あのBlackBerry だ!と…
今の、iPhone やアンドロイド世代はもしかしたら知らないかもしれないけど、当時BlackBerryしか存在しなかった時代はそれが最先端のスマートフォンだった。
日本ではそこまで有名ではなかったはずだけど、米国方面で仕事がある人とかは持っていた記憶がある。最初にスマホの誕生を見た事がある世代は、すごく懐かしい響きがする言葉が
この“BlackBerry ”。
現代のスマホのようにスクリーンで文字を打つ形式ではなく、キーボードがついている。そんな型も懐かしすぎる!私は持っていなかったけど、当時の携帯電話(ガラケー)を少し思い出した。
私は、BlackBerry が世に放たれていて話題性が高かったことは知っていたけど、どんな会社がこの製品を産み出したか全然知らなかった。なので、新鮮な気持ちで飽きる事なく観ることができた。
とっても小さい会社で、和気あいあいと一緒にビデオゲームをしたりムービーナイトを開催したりして、思いついたものを好きなように作る。ある意味、型にはまらない自由人達の雰囲気がある会社。それはとても良い部分であるけれど、裏返すと計画性に乏しくて詰めが甘かった……。しかし、その一方でゲームとか好きなことやって、思いついたら作り売ってなんとなく過ごしているのが幸せそんな雰囲気が清々しく観ていて嫌な気分がしない。
そこに、敏腕ビジネスマン(訳して営業マンかな?)が、訪れる。事業規模は膨らんでいき、そしてこの映画の題名でもある、BlackBerry(ブラックベリー)が誕生する。
今から考えれば革新的なアイディアだったので、あれよあれよとシェアを伸ばし一躍有名へ……大企業へとのしあがる矢先に、あれやこれやと問題が勃発する。そして、あっという間に消えてしまう。
よくある打ち上げ花火型の経営で、なんだか悲しくて複雑な気持ちになった。
私は全然この会社については詳しくないので、この映画の描写が何処まで正確か分からない。
裏で何があったかは正直これだけじゃ謎だよねとは思う。けれど、技術と革新そして営業と経営手法がうまく結びついていなかったことは確かだろうなと思った。
劇中で、ダグが「嫌な予感」がするとかいうような事を言っていたのが、当たってしまった感じもしてなんとも言えない気分になった。
私はBlackBerryの形は嫌いではなかったので、残念な気がした。市場には、色々な製品があった方が楽しい…しかも、BlackBerry はセキュリティ面が他のスマホよりも強固だから大統領も愛用していたという話もあるのだよな…オバマさんの話はとっても有名で……それは裏返すと、他のスマホはセキュリティが緩いということも意味する訳なんだよね。
複雑な気持ちになってしまった映画だけど、スマホの歴史が振り返れて昔の映像もあるし、その点も面白かった映画でした。
英語は、金融、仕事の交渉、経済関連の言葉も多い。それに加えて、登場人物の特性上、技術系やテク系の単語も出てくる。スラングやとめどない会話などで、色んな表現も出てくるので学習者の耳慣れや単語や表現収集にも良いと思いました。
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映画を観ることは、英語学習にも効果的な1つの方法なので、映画レビューもたまに書いて紹介しています!