映画『アイズ・オン・ユー』
今回は、Netflix で観た映画『アイズ・オン•ユー』(Woman of the Hour)について書いていきます。
この映画、実話を参考にし描いている犯罪物ということから興味を持ち鑑賞してみました。
簡潔にまとめると、かなり病的かつ凶悪な男の話でした。被害者は女性であるため、特に女性はこういう異常な人が世の中にはいるというのも知っておくという意味で良い映画と思います。色々と、描写でためになる部分も多いなあと。
映画としての出来は、この映画の登場人物のモデルは実在していた凶悪犯罪者であることから、もう少しその人物像を掘り下げてみて欲しい気がしたので、私はあまり満足感は感じませんでした。そういう意味では、社会派映画として観るのには不足しています。
けれども、何もそういうことを知らない状態で被害者になる。そんな女性側の目線から描いていると捉えれば悪い気はしないし、良い映画でしょう。
要は、実際は目の前にいる人間が異常者であり病的だったとしても、気づかない人もいる。そういう事実があり事件が起きる。そのこと自体が、1番怖い事なのです。
その異常者とやらは、一見人当たりがよく見える場合も多々あるということ。女性が何人も最初はコロッと心を奪われてしまっていることから、あしらいが上手い可能性も高い。もしかしたら、世間としては「モテ男」分類とか、気が利いている人と思われがちな人間なのかもしれないのです。
この実在の人物、TVのデートショーに出演していたみたいなので愛想もそれなりに良いんだろうなと……。そういうのも、ホラーかな。
実在している犯罪者の話なので、調べてみたらネット上にも記事が色々残っていた。探して読んでみると色々分かることも多いかもしれない。英語記事の方が詳細が多いので、学習中の人は読んでみるのも良いかも。
そして、この映画は主演のアナ・ケンドリックが、監督をしていることでも話題。監督デビュー作らしいです。初めてにしては、なかなか上手な出来だと思う。今後どうなるかなというところ。
映画『アイズ・オン・ユー』は、社会派の実話というよりは、実際にあった犯罪を元にしているからこそのホラー的作品と思う。特に、女性は見ておくと加害男性を避けるヒントになり得るという点で鑑賞をおすすめしたい。
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観た映画についても書いて、まとめています。