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映画『フェイブルマンズ』
映画『フェイブルマンズ』は大作でした!
あの監督スティーヴン・スピルバーグが映画をプロとして撮り始めるまでの物語。
反自伝的な作品と聞き、観たかった作品。Amazon Prime Video で観れるようになってたので鑑賞してみました。
印象としては、特別な脚色なくシンプルに一人の少年がどう成長していったかを映し出す作り。
ファミリードラマって感じに出来上がっていました。
けど、原題のThe Fabelmans は、
Fabelmans一家という意味になる。どうも実在しない家族らしく…
ラテン語のfábula から転じたfabel 由来っぽいですね。寓話、作り話、伝説のような意味。
ここからの語源で多くの英単語がある興味深い語句。調べてみると面白いと思います。
架空の一家を題名にする。その心は……
どこまでが本当の話なのか、どこからが違うのかはちょっと分からないなぁと思いました。
理想と現実が混ざった寓話なのかなと…
ただスティーヴン・スピルバーグ監督の家族構成が映し出されているし、当時の時代背景なんかも興味深い。
学校生活でのいじめ。家庭。プロムなどの大きなイベント。そして恋愛。
日本とは違う部分も沢山映し出されていて、欧米の文化特にアメリカがよく分かるので英語を学んでいる人は割と観る価値があるなあと思いました。
特に、あまり理解できないなあと思う部分は宗教観の部分とかも多いかなあと…
宗教は大事な人も多い傾向ですね。割と。
最近はそうでもない人も増えていますけど…
芸術感を語る叔父さんのシーンは、興味深かった。若かりしサミーに刺さる言葉を放つ。
それがあったからこそ、少年は何があっても映像作りに没頭したのかなあと。
人は必ず何者からか影響を受け引き継いでいく、それが人生を彩っていく。
エンジニアは科学を使いものを創り出す。
そして、ピアニストはピアノを弾くことで音を創り出す。
それらは確実に引き継がれている。
こういう事って誰にでもあるのかなって思いますね。そして、知らず知らずに次世代に受け継がれる。
芸術は時代をなんらかの形で映し、創作側の人生を時として「寓話」として映し出す。
作り話や嘘、そしてファンタジーかもしれないけど、そんな単純なものではない。
何らかの形で身を削る作業が創作活動。それを選ぶ人生。受け取る人生。
それを幸にするかはあなた次第。そういう話だなと思いました。
スピルバーグさんに興味がある人もない人も、色んな角度から鑑賞できる良い作品と思いました。
映画好きには小ネタもあるのでそういう見方もできそうだし、結構サービス精神溢れた話にまとまってる一面もあると思いました。
評価が高かったのも頷けます。
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映画レビュー、いろいろ!