日本語から英語にすること
まだ、英語に慣れていないうちは、言いたいことを日本語で浮かべてから英語で変換することを頭の中でしてしまいがちです。
そうすると、英語圏で話している時に自分だけが、間が多すぎて周りのスピードについていけなくなってしまうことが起こり得る。
これは、どういうことかというと、日本語は英語と全く語順が違うからです。
“I like listening to music. ”をみても、
これをそのまま語順どうりに何も触らず訳すと、
「わたしは好き聞くのを音楽。」
になってしまう…。
けど、日本語の語順は
「わたしは音楽を聞くのが好きです。」
になる。
じゃあ、最初に日本語を頭に浮かべてそれを英語にそのまましてみましょう。
I music listening like.
じゃないですか!
だけど、ちょっと英語をかじった人ならわかるはず。文法的に違いすぎるんです。
残念ながら、日本人であれば日本語の語順の癖がついている。だから、その習慣から生まれた癖を一旦忘れる必要があるんです。
それ、どうしたらいいかというと、英語の語順に慣れていくしかないんです。聞いて、真似してを繰り返すとかして…。
もし、英語を自然に使いネーティブスピーカーと一緒に話したいと思っているなら、日本語の語順が“普通”と無意識に思って変換している脳みその経路を英語を話している時は断つ必要がある。
それでないと、ただでさえ英語は日本語に比べ、同じ時間で沢山の語が入り、あまり沈黙がないコミュニケーション方式なので周りから浮いてしまいあまり真剣に聞いてもらえなくなるでしょう。
よほど、日本語や日本文化に深い理解がある人以外はそうと思っておいてちょうどいい。
事実、オーストラリアは、日本語を第2カ国語として習うくらい興味を持っている人が多い国の部類とはいえ、実際に現地人の生活に混じろうとすると接点がある人以外はそこまで深い興味はない人の方が多い。
だから、日本語と英語の違いなんて思いもしない人の方がほとんどの場所も非常に多い。
現在、AIの進歩が目まぐるしい。
けれど、実際に大多数の日本人以外の人が、コミュニケーションを英語で問題なく取れる場所は意外と多い。もう既に差はついている。平均的には、英語力だけじゃなく、コミュニケーション力も…。
そこに、ある英語に苦手意識を持った日本人が放り出され、日本のコミュニケーション方式のまま、そこで翻訳機なんか使ったとしよう。
口には出さないけれど、そこまでちゃんと相手してもらえるとは思えない。
それに、間違いが多いものや、人特有の微妙なニュアンスが訳されていない物は、英語力がなければ気づく事はない。
大体、機械翻訳がすごいと一方的に騒いでる人は、大して高い英語力がない人ばかりだ…。見ていて直ぐにわかる。浅い英語力だからすごいと思っている。
そんな状態では、互いのコミュニケーション方法に溝ができ心理的バリアが共に深まる場合も想定できる。
日本語は日本語。英語は英語と割り切って、日本語から英語にすることの癖をなくさなければいけない。
そして、そもそもコミュニケーション方式や環境によって、会話方式や対話方式は全く違うと思っていなければすれ違うから。
言語だけでない、非言語の部分も非常に大きな役割を占めている事も無視できない部分。
まあ、これは相手側(英語話者)もそうなんだけれど、自分側から心を開いて初めて相手側が心を開くか分かるというものだろう。
自分らの習慣が、正しいと思わないことが言語以前に最初の一歩なのではないかとそんな事を思った。
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