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映画『ヴェノム』

マーベル原作でソニーピクチャーズ配給のヴェノムシリーズ3作目が公開されるらしい。

ふと気づいたのだけど、1作目を観てから2作目を観ていなく1作目の内容もあんまり覚えていないなと…。けれど、それにも関わらず鑑賞しようと思いリストには入れていたので悪い出来ではなかったんだろうとも思い気になったので1作目をもう一度観てみた。

ヴェノムは、英語にすると Venom になる。そうして、このVenom が物語の主人公。

読んで字の如く、そのままのvenomの意味である「毒」のイメージが相応しい見た目からして毒々しいキャラクターが主役。

蛇なんかが噛み付くと全身に毒が回る。そんなイメージを持つ単語 venom だけど、それがそのまま目に見える形で映像化されている。

このヴェノムは、アメコミでは有名なスパイダーマンシリーズの悪役で有名なキャラ。悪役であり主役。ダークヒーローになる。

見た目に似合わず、まあまあ人気なキャラ。

例えば、日本で言うと、ポケモンのキャラはモンスターだ。毒を持つキャラもいて、毒素を飛ばされたり噛まれたら大変。けれど、彼等にとってのそれは身を守るための防御でもある毒だ。生命体ってある種そういうもの。味方につければなんとも心強い仲間になる。

ある種、それらと似た類の2面性をヴェノムも持つ。ヴェノムだって生きるために必死なのだ……

毒と思いきや、役立つ薬になるものもある。しかし、使い方を誤れば兵器になる。

マーベルコミックは、そういう物語を単純に描いているストーリーは多い。このヴェノムもそういうものなので、到底嫌いとは言えない作品なのだ。

それでいて、この作品の良さはとっつきやすさとコミカルさにある。

ヴェノムは毒性物質だから、寄生先がいなければ生きていけない。なので、その寄生先を操ってしまう。毒素とその寄生先の掛け合いの描写が面白くしてあるのですよ。

ヴェノムの寄生先のエディ(Eddie)を演じる 
Tom Hardy(トム・ハーディ)が上手いのも見どころ。

流石に演劇に厳しい英国出身俳優だなと感心。正直、これを演技派じゃない人がやったら見ていられない話になりそうな感じがする。わざと暗い色合いと、コミカルさを対比させている演出だから、ヴェノムを含め全てがダサい感じになるだろう。けれど、撮影技術と演技力が掛け算されて、なんだかヴェノムに親近感が湧きそうになる雰囲気を出しているのがプロだなあと感じた。

キャスティングも成功してて良い創作だなと。

話は単純で軽いのだけど、ソニーピクチャーズのスパイダーマンシリーズ特有の空間と光の使い方とかが観れて画面としての満足度は結構高い部類だった。拘って作ったんだろうなと…

スクリーンで観るべき作品のひとつに思う。

続けて2作目も観て、もし時間が空いたらぜひ劇場で3作目を鑑賞したいなあと思った。

映画を観るのは、英語慣れにも役立ちます。
たまにレビューも書いています。

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