映画『サウンド・オブ・フリーダム』
米国で公開されるやいなや高い興行収入を記憶した社会派映画『サウンド・オブ・フリーダム』。日本公開はないのかなと諦めの気持ちも少しあったが9月末にようやく公開開始されたので早速観に行ってきた。
実際に世界中で問題にされている児童人身売買がテーマ。その犯罪を捜査するティムを中心に実話を参考にし物語が描かれる。
製作には、マッド・マックスなどで有名なメル・ギブソンさんも加わっていて話題となった。
観てすぐ思ったのは、非常に良い出来で感情を揺さぶる工夫がされているなということ。
子供たちは売り物ではない。
なので、売買が行われている事実をなるべく心に刺さるような演出を施し、感情に訴え多くの人に観てもらう。その流れによって、悪事を止めたい。そんな心がスクリーンから伝わってきた。
ひとつの作品として観ても、大変に良く出来ている良作。
捜査官を分かりやすく敢えて前に出すことで、社会派の暗く重く硬くなりがちなテーマを、ヒーロー物のようにし観やすくする。そして、観客の気が逸れないようにする。それらの点で非常に優秀な作り方。
流れを踏まえ、最後に現実の映像を観せメッセージを流すのも評価できる。
悪い流れを変えたいという熱い想いを感じて、かなり好印象だった。
怖い残虐性がある映像はそんなにないから、そういう映像に免疫がない人も観ることができる配慮がされている。多くの人に届けたいという想いを踏まえればその点も評価できる。
まあそうは言っても、私は結構辛かったのだがその反面観れて良かったとも思った。
人身売買は当然違法になっているはずだ。
売られる人がいるのは良いわけはないので、こういう犯罪がなくなる未来がこれば良いなあと思った。ただ、こういう映画を作る人がいて資金面などで協力する人もいるのだからそこまで人の世も捨てたもんではないなあとも思えて悪い気分ばかりじゃなかった。
映画『サウンド・オブ・フリーダム』は、実話をもとにした社会派映画だけど、演出が上手く映画としても良作だと思った。
多くの人におすすめしたい作品です。
トレーラーも貼っておきます。
ー
英語について投稿している私のnoteですが、映画レビューもたまに書いています!
ー
EG英語カウンセリングは、完全マンツーマンオンラインで英語学習指導をします。英語が使えるようになりたい人のためのサービス。
詳しくは、こちらへどうぞ。