1978年、パリ。日本製電子楽器に出会い、新しい音楽の可能性を探る女性ミュージシャンの青春物語。
『ショック・ドゥ・フューチャー』という映画が2021年8月27日に公開予定で、めちゃくちゃ気になっています。今から楽しみ。
物語は、エレクトロミュージック全盛期を目前にした1970年代後半のフランスが舞台。男性優位の音楽業界で、新しい音楽の可能性を探る若き女性ミュージシャンと友人たちの1日を描いた青春ストーリーです。
ミュージシャンのアナは依頼されたCMの作曲に取り掛かるも、納得のいく仕事ができずに半年の時間が過ぎていた。そんなある日、アナは見たこともない日本製の電子楽器(リズムマシン「CR-78」)に出会い、聴いたことのない未来的な音の響に心を踊らせる。理想のサウンドへのヒントを得たアナは、友人に曲を作ろうと持ちかける。彼女はまだ知らない、エレクトロ・ミュージックの幕開けを…
主演はアレハンドロ・ホドロフスキー監督の孫で、「アデル、ブルーは熱い色」などに出演したアルマ・ホドロフスキー。音楽プロジェクト「ヌーヴェル・ヴァーグ」の活動でも知られるマーク・コリンが監督・脚本・音楽を手がけています。
「たまらなく自分のスタジオに行って、アナログシンセをいじりたくなりました」と石野卓球さんもコメントを寄せています。
この作品が気になった方、2020年12月11日に発売された「TR-808<ヤオヤ>を作った神々 ──菊本忠男との対話──電子音楽 in JAPAN外伝」という書籍がありますよ。ローランド創業者・梯郁太郎のもとで「TR‐808」「TB‐303」「TR‐909」などの名機の開発にプロジェクト・リーダーとして携わった菊本忠男が初めて、その時代の苦労と栄光、開発者の美学を告白した書です。こちらも卓球さんが帯コメントを寄せています。
808 909 606 707 そして Roland、もしもこれらによって奏でる音がなかったとしたら、僕の音楽人生もなかったと断言できる。――石野卓球(電気グルーヴ)
映画公開前に読みたいですね〜。
ショック・ドゥ・フューチャー
2019年製作/78分/PG12/フランス
原題:Le choc du futur
配給:アットエンタテインメント
©2019 Nebo Productions - The Perfect Kiss Films - Sogni Vera Films