妊娠して鬱になった話①

わたしはずっと、子供が欲しくて母になることは一つの夢だった。

大好きな人と5年の交際を経て結婚。

1年が経った頃から妊活を始めた。生理が来るたびにショボーンとした気持ちになった。

それから約半年後。

忘れもしない2020年5月5日。生理が1週間遅れていることに気付き、急いでドラッグストアに行き、人生で初めて妊娠検査薬を買った。

帰って早速検査すると、すぐに検査窓にクッキリと線が浮かび上がった。

やった！！赤ちゃん、来てくれた！！

夫の元へ駆け寄りすぐに報告。夫は驚きながらも喜んでくれた。わたしもほんとに嬉しくて、涙が出た。お腹をさすりながら、「いま、わたしの中に赤ちゃんがいるんだ、、、」となんだかとっても不思議でソワソワしてとにかく幸せだった。

早速その日のうちに妊婦向けのアプリをいくつかダウンロードしたり、産婦人科の予約を入れたり、Instagramで「#妊娠初期」で検索しまくったり、葉酸サプリを買ったり...そんなことをしてはニヤニヤしていた。かなりのマタニティハイになっていたと思う。

とにかく赤ちゃんに会えることが楽しみで楽しみで仕方がなかった。

この時は全くもって思いもしなかった。わたしがこの後、人生で初めて鬱になって不安定な毎日を送ることになるなんて。