抗うつ剤を飲みたくない。
産後すぐ、わたしは妊娠中から通っていた心療内科を受診した。
産婦人科の助産師に紹介された、妊婦に強いと言われる先生。
妊娠中は、リーゼ5mgを頓服とセパゾン1mgを夜寝る前に飲むよう言われ、食事、睡眠、運動が大事とか、行動についてもいろいろアドバイスをくれた先生だった。
出産後に母乳を止めたことを伝えると、すぐに抗うつ剤を開始しましょうと言われた。
やっぱり、そうなるよね、、、。と思った。当たり前だけど精神科医は、妊娠中とか授乳中とか、特別な理由がない限り、まず間違いなく抗うつ剤を処方する。
わかっていた。でも、抗うつ剤にはかなり副作用が出やすいことを知っていた。大抵は吐き気とかが多いけど、きついもので不安が増したり、アカシジアとかそういう恐ろしい副作用が出ることもある。
実際わたしの知り合いがそのような副作用で苦しんだのを知っていたので、どうしても抗うつ剤を飲むのが怖いという思いが強かった。心身の異常がこれ以上起こるのが過剰すぎるくらい怖かった。実際なんともないのかも知れないけれど、怖いと思いながら飲むのが嫌だった。
とりあえず1週間分処方されたけど、一回も飲まずに翌週受診した。
そして翌週の診察。抗うつ剤以外の治療をしたいと言うと、先生にはこれ以外の治療法はないと言われた。
「飲めないのなら、通院は今日で終わりにしましょう。抗うつ剤を飲むと決めたらまた来てください。」
と言われました。
妊娠中は、抗うつ剤なしで、いろいろとアドバイスをくれていたのに、それでもだいぶ救われていた部分があったのに....
わたしはなんだか、先生に見放されたような、裏切られたような、なんとも言えない気分になった。
精神科医なんて、たった5分の診療でわたしのことをよく知りもしらないくせに抗うつ剤を出すことでしか治そうとしてくれないんだ。
抗うつ剤が嫌なら、何とか、自分で治していくしかないんだ、、、と思ったのでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?