RadioNote第5回 「鏡の中の世界」「地下鉄空想旅行」の裏話
ショートショートを書き始めてから、入浴の時間がどんどん伸びているMiiLuです。
経験上、シャワーを浴びている時が一番アイデアが出るんです。風呂場で生まれたネタは数知れず。
実は小さなお知らせがありまして、自分のプロフィールで「1000文字ワルツ小説家」と名乗るようにしました。
自分に肩書きをつける決断をしたのには2つ理由があります。
1つ目は、検索画面を見たときに「ショートショートだ」と一目でわかるようにしたかったためです。
これまでは、たとえ検索画面に表示されたとしても、下の画像のように「これはショートショートか」がわからなかったんです。
タイトルに「ショートショート」と書くのも粋じゃないので、いっそ肩書きを付けちゃおう、と判断しました。
ただ、それなら「ショートショート作家」と書けば良いのでは?と思われた方もいるでしょう。
しかし、もう一つ実現したい思いがありました。それが2つ目の理由です。
それは、「MiiLuのショートショートの個性を浸透させたい」という思いです。私自身、ショートショートは全然アマチュアですが、「非日常感を味わえる、幻想的なショートショート」を目指しています。
そこで、「幻想的」「ショートショートならではの軽快さ」を『ワルツ』と表現し、「1000文字ワルツ小説家」という肩書きにしました。
先ほどと比べてみると、下の画像だと「短い小説なんだな」と伝わりますよね。もしかしたら「ワルツ小説ってなんだ?」と興味を持ってくれる方がいるかもしれません。
ただ、堂々と「小説家」と名乗ったからには、もっともっと磨いていかねばなりません。まだまだ不恰好なワルツですが、もっと魅力的な作品を作っていきたいです。
さて、ここからは 1/20, 21 に書いたショートショート「鏡の中の世界」「地下鉄空想旅行」の裏話を書いていきます。
ネタバレになってしまいますので、まずはショートショートを見ていただけるとより楽しめます。
1/20 「鏡の中の世界」
記念すべき10作目。あっという間に10個もショートショートを書いてたんですねえ。感慨深い。
これまで、会話形式のショートショートが多かったため、会話のない、1人だけのつぶやきのようなものを作ろうと思って書きました。
その形式だったら、「恋」をテーマにしたら一番考えやすい。そう思い、今回は『恋を「好き」と言わずに表現する』ことを意識して作成しました。
めちゃくちゃ好きな歌詞がありまして、今回はそれを参考にしたんです。それが Frank Sinatra の『Fly Me to the Moon』。あの幻想的な世界を書きたかったんです。
そこでまずは「幻想的なもの」を羅列しました。考えている中で「Moonを超える幻想的なものって無くない?」なんて思いながら、今回はその中から「鏡の世界」を選びました。今後他のテーマで書くかもしれません。
その後、「鏡の世界」ってどんな世界なんだろう?と想像して、どうやって恋を表現しようかと考え、ショートショートを作成しました。
一番意識したのは、誰でもわかる言葉で書くこと。恋をしたばかりの青年は、うまく言葉を紡げないもの。なので、できるだけ簡単な単語で、ちょっぴりオシャレな言い回しで書くよう意識しました。
ただ、私の妄想力が足りないのか恋愛偏差値が低すぎるのか、「鏡の中の世界」がどんな世界かが3つくらいしか思いつきませんでした。
本当は4段落くらい書きたかったのですが、時間が先に来てしまいました。もっとインプットを増やさねばと猛省。
ちなみに、「00:21にはお菓子を食べよう。」という文章、なぜこんな微妙な時間なのかわかりましたか?答えは、上のメモに書いてあります。
1/21 「地下鉄空想旅行」
記念すべき11作目。結構お気に入りのショートショートです。
この日、夜にしか時間が取れなかったんです。なので、「絶対に1時間で投稿する!」というルールを決めて取り組みました。
結果、メモ:15分、noteに執筆:35分、修正・タイトル・画像:10分と、ピッタリ1時間で終わらせることができました。人間、意外とできるもんですね。
今回はランダムに単語を2つ用意し、そこから妄想を膨らませていきました。
使用したサイトはこちらです↓↓
このサイトで2つ単語を出すと「地下鉄」「公衆電話」と出てきたので、順当に「地下鉄の中に公衆電話がある」という設定でいきました。
電車といえば、「銀河鉄道の夜」。そこから着想を得て、「窓の外の景色」にテーマを絞りました。
一番困ったのはやはりオチです。花畑に連れていってもらった後、人間はどこに連れて行ってもらいたいのだろう?
故郷?地獄?ゲームの世界?みなさんはどこですか?
私は、「世界一幸せな場所」を選びました。理由は簡単で、その後の展開、そしてこの電車の意義まで考えることができたからです。
初めから電車に込められた想い、メタファーがあったわけではなく、後付けでオチを定めたんです。1時間しか無かったので。
ですので、ダラダラと考えていたら、下手したら「この電車は『乗せた人を地獄に落とすため』に存在する」、なんてオチになっていたかもしれませんね。
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