#019自閉症児の習い事⑥ピアノ発表会♬涙腺崩壊したエピソード【高校3年生編】
自閉症児がピアノを
習い始めて10年経ちました。
思えばスタートは
ここからでした
↓ ↓ ↓ ↓
ピアノ発表会【高校3年生編】
学生最後のピアノ発表会。
集大成です。
「どうしてイヤなんだろう?」
「どうしてステージにあがれないんだろう?」
「どうやったら発表出来るだろう?」
と、頭を悩ませ続けていた
自閉症児のピアノ発表会。
ここまで嫌がっているのに
発表会に出演させようとするのは
ある意味虐待?
などと、疑問を
持つこともありました。
10年も続けてると。
さまざまな工夫で
出来るようになるものですね。
今年の発表曲は?
ピアノ発表会では毎年
一曲目はクラシック
二曲目は好みで選曲します。
今年のクラシック曲は
トルコ行進曲 / モーツァルト
原曲は難しいので
少し難易度を落として
Kに弾きやすいよう
ピアノの先生がアレンジ
して下さいました。
Kのことを知り尽くしていて
ありがたい限りです。
ペダル使いもいつの間にか
上手になりました。
毎年少しづつ。
成長を感じることが出来る
ピアノ発表会。
Kに合いそうな曲は?
昨年は「ガラスの少年」
を、演奏しました。
少年と青年のはざまの
少し儚いKの雰囲気と
マッチしました。
「勝手にしやがれ」とか
カッコいいかな?
でも、Kの雰囲気じゃない…
Desireとかも良さそう。
昭和の名曲しか思いつかない。
アラフィフなもんで…
ピアノ講師と相談。
で、結局またジャニーズに。
さすが!
色褪せない名曲ばかり!
少年隊の「仮面舞踏会」
若さの勢いもあり、
ノリに乗っている演奏を
披露してくれました!
100点満点なピアノ発表会でした😊
本当に。
10年前からは。
想像もつかないような
成長を見せてくれました。
涙腺崩壊エピソード
実はここからなんです。
翌日。
緊張の糸が切れて私は
ボケーっと過ごしていました。
予約した美容院で
発表会の朝に髪をカット。
荷物の準備もまぁ、多い。
衣装、靴、楽譜、三脚など。
そしてプーさんがかさばる…
万年渋滞の道は、
裏道を通ってショートカット。
会場に到着。
Kの様子を注視しながら
リハーサルを行う。
リハーサルの時は、
他の出演者や家族の方たちは
一度外に出てもらいます。
K の心の友、プーさん。
自閉症のこだわりで。
二個ないとだめなんですww
礼をする時の立ち位置。
座った時の椅子の高さ。
本番と同じように
微調整や確認を行います。
そしてドキドキの本番。
ピアノ発表会は
一日がかりです。
敏腕マネージャーとして(?)
少しでもKに負担が少ないように
気を遣います。
せっかく観に来てくれた人がいても
発表前は気持ちが乱れないように
会わせられません。
何も考えられないほど
気疲れしていたことに
気づきました。
Kの情熱
発表会の翌週、
通常はピアノレッスン
お休みになります。
自宅での練習も
一週間くらいは
お休みします。
「今日は練習お休みにしようか」
と聞くと、何も答えません。
「弾くの?」
と、聞くと
「弾く!!!!」
と、強い意志で答えました。
「へぇ〜。さすがK。
真面目で頑張りやさんだなぁ〜。
私には真似できんわ。」
と、あらためて感心しました。
そしてピアノの練習を
いつものようにKの後ろで
聴いていると。
「あれ?」
なんか、いつもより
演奏に熱がこもってる?
いつもよりタッチが力強く
背筋がピンと伸びていて
何やら背中から
頼もしさを感じます。
いつもとなんか違うぞ??
…あぁ、そうか。
ピアノ発表会でしっかり
演奏を披露できたこと。
ヘアカットしてくれた
美容師さんが
「頑張って!」と
応援してくれたこと。
小学生の女の子が
キラキラした目で
「K君かっこいい!」と
言ってくれたこと。
「演奏、素敵でした!」
と、いろんな方が声を
かけてくれたこと。
録画したKのピアノ演奏動画を
私が嬉しそうに何度も何度も
見ていたこと。
/
自分がピアノを弾くと
喜んでくれる人がいる
\
ということを
肌で感じた様子
「どう?」
と言わんばかりの力強い演奏
しかもドヤ顔ですww
正真正銘、母のために
弾いてくれていた
瞬間でした。
・自己肯定感の向上
・アイデンティティの確立
ピアノが大きく
貢献してくれたことは
間違いなさそうです。
もちろん。
本人の努力の成果です。
「ありがとう」
なんて今まで一度も
言われたことないけど。
初めてKから感謝の
気持ちを感じました。
そして、Kの情熱を感じました
するともう涙がボロボロと。
流れて止まりませんでした。
Kは鋭いので。
気付かれないよう
そっと部屋を出て。
涙を拭きました。
失敗は全て〇〇に繋がる
たくさんの失敗や
辛かった出来事は
すべて「成長」に
繋がっているんだなぁ、と。
時が流れてから
気づくものなのですね。
一朝一夕で成長を
感じられるわけではなく
一緒に乗り越えて
いくものなのだと
Kを通じて知りました。
Kありがとう。
お母さんは幸せです。
毎年毎年、少しづつ成長を
感じることのできる
ピアノ発表会。
障がいのある子こそ、
ピアノ、おすすめです。
初心者なりの映えるピアノ曲を
先生と相談して決めたり、
発表会に向けて、練習の
モチベーションをあげられます
そして。
これを書いている2日後
2022.11.19は
社会人になって初めての
ピアノ発表会です。
もう心配はいらない。
準備だけしっかりして、
Kの雄姿を見ることを
楽しみます。
これでピアノ編は
いったん終了です。
お付き合いいただき
ありがとうございました!
「一部上場企業の入社式二日前に入社辞退した話し」
(↓↓↓デリケートな内容があるため、有料化しました)
からの
を経て、
自立訓練事業所に
通って半年経ち。
再び企業就労の
機会がやってきて。
今はそれに取り組んでいます。
それも書いていきますね。
Profileはこちら
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Kの芸術活動や自閉あるある等
インスタグラムに載せています。
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